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『花さかじいさんがそのごどうなったか知りたいのかい?』を読んだ。
花さかじいさんは成功を鼻にかけその後没落し、逆に意地悪じいさんが人格者として大成する。
余裕と自信に溢れた意地悪じいさんは過去の自分の狭量さを認め、二人は仲直り…という話。なので犬は死にません。
結末ありきですね。
『ハルにははねがはえてるから』を読んだ。
大前粟生と宮崎夏次系のタッグによる絵本。加害を伴う交流についての物語。
正直、インパクトの大半を絵が担っているように見えるけど、文章の切れ味も負けてない。
ていうか、大前粟生はこういうリリカルな短編や詩の方が言葉が生きるのではないかと思う。
『保健室経由、かねやま本館。4』を読んだ。
今回は特に、希望と祈りの力を一途に信じた、善性に満ちたパワフルな作品になっています。
舞台の裏側を見せつつ、終盤に大スペクタクルを迎える構成は満足感がありますし、人物の心理を橋渡しする情景描写も冴え、読者としては膝を打つしかありません。
『エラー』を読んだ。
大食いを題材にした作品。
どうやら30年前の第一次大食いブームと、20年前の第二次ブームをミックスしているらしく、その上で舞台が現代なので、まるで if史を見ている気分になる。
しかしこの違和感はおそらく狙いで、それを触媒に本作は歪な熱気を再演する呪術に成功している
『トゲトゲくんはね、』を読んだ。
怒りは防衛機構であると同時に、周囲を攻撃するトゲでもある。だからこそ、自分で扱いを学ばなければならないよ、というお話。
誰かに「怒るな」、もしくは「怒っていい」と言われる状況は、どちらも他者に感情を支配されてるだけだし、主体を見失ってはいけない。
『ぜったいバレちゃいけません!!! 4』を読んだ。
秘密を守るあまり、現実と虚像の二項対立に陥っていたかすみが、人の多面性という大きな視野を得る重要な回。初期から伏線があった、物語への憧憬も回収されていく。
次巻からお付き合い編だけど、これもバレちゃいけないことの一部なら展開が上手い~
サイエンスSARUがスコット・ピルグリムのアニメを作るかもね、というニュース。
そりゃ実現したらうれしいですよ、でもね? オマリーさん、Worst Worldのこと完全に忘れてない?
『鬼ばばの島』を読んだ。
去年発売ながら、古典作品と見紛う迫力。
全てを捨てながら、そしてそれを言い訳にしながら、一人で生きる鬼ばば。
かまわんとならんもんが、おらんのはええ。
しかし島には様々なものが流れ着く。
鬼ばばの言葉とは裏腹に、これはどこまでも執着を描いた仄暗い物語。