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Pink Hair Don't Care

通販:akuu.booth.pm
マシュマロ:marshmallow-qa.com/kuramoch

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岩崎書店、気になるアンソロジーを出してくれるじゃない。
しかも蓼内明子が参加しているよ~。

16 25

⑤『夏のカルテット』

デビュー作で圧倒的な筆力を見せた、眞島めいりが描く人間模様。
ただ純粋に創作活動へ打ち込みたかったはずが、そこに付随するしがらみに絡め取られた、主人公四人。
傷ついた者たちの再生と救済が、見事な形で切り取られている。

0 3

⑥『いちご×ロック』

二作続けて黒川裕子作品。
エアギターを題材にした青春小説、という予想もつかないスタート地点から、読者は熱量の渦に巻き込まれていく。
そしてステージとは、照明の当たらない場所も存在するもの。この作品の美点は、しっかりと日常の陰の部分も浮かび上がらせたところにある

2 7

『ルーミーとオリーブの特別な10か月』を読んだ。

父を亡くした少女が盲導犬を訓練する…と書くとどこか静謐なイメージがあるが、非常に動的な物語。
悲しみの底にいるものの、主人公は目的にまい進する活力と父への敬意を持っており、これが作品全体の空気を明るくしている。異母姉の存在感もよい。

0 1

『ふたごチャレンジ!』を読んだ。

性別入れ替わりモノ。なので同レーベルの『ブルーなあたしとピンクなぼく』との相違点に目が行く。
『ブルー~』が防御としての入れ替わりをスリルと共に楽しむ一方、本作は世界への反撃としての入れ替わりであり、反撃である以上その加害性にも自覚的になっている

0 6

『魔女みならいのキク』を読んだ。

子供にいたずらしてはしっぺ返しをくらう、魔女のお菓子屋シリーズの過去編。
まだ擦れてないキクが人間とお菓子作りをし、友情と魔法のコツに目覚める。
このシリーズの強みはオチで失敗した魔女をただ笑うのではなく、後悔や切なさの痛みで包む善性にあります。

0 3

『海のコウモリ』を読んだ。

この本の袖には、”詩的な海のメルヘン” と書評が載っていますが、読者が目の当たりにするのは、漂う濃い潮と火薬と暴力の臭い。
物語後半、主人公が覗いた地獄絵にはコウモリに似た鳥が飛び、いじめや差別が蔓延る現実とおぼろげに重なって、重厚な読後感を残していきます

3 8

『魔法の国の謎とき屋』を読んだ。

異世界に召喚された瑠香が、元の世界に戻るため奔走する物語。
朝読系の本で、中身は基本的な論理クイズ(嘘つきを当てたり、少ない工数で答えを確定させたりするやつね)で構成されている。
”勉強が出来る子”が活躍し成長するため、似た境遇の読者に刺さると思う。

0 0

『うらんぼんの夜』を読んだ。

因習ホラー。排他的な文化にコロナ禍まで加えて、田舎のイメージを最低に落とした後、主人公の立ち位置もろともひっくり返す。(正直やや性急に感じた)
少女たちの友情は引き裂かれると思いきや、憎しみ愛に昇華されていき、そここそがもっと掘り下げて読みたかった点

0 2

『ラストでわかる だれの手紙』を読んだ。

題名通りの書簡ミステリ。
粒揃いの作家陣の中(吉野万理子のシニカルさには笑ってしまった)、白眉は令丈ヒロ子。
まずツイストが何段階にも効いてるのがよいですね。そして ”きみの親友トキワ” のずるさ!
何が「いつの日か、また会えるその時で」だよ!

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