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62歳になるエドワード・ウォルターズは、20年前からクリエイティブ・グロースに所属している。彼は、定木とステンシルを使って、幾何学形態を組み合わせた高層ビルのような景色を描いている。近年では、「音楽はもうたくさん」「職場で言おう」など、皮肉に満ちた言葉を絵の中に描くようになっている。
40歳になるキム・クラークは、昨年までクリエイティブ・グロースに所属していた。
彼女はポップカルチャーに多大な影響を受け、有名人を被写体に独自の解釈で絵を描いている。
最近では、ロビン・ウィリアムズからボブ・ホスキンスまで、亡くなったスターを追悼するための肖像画の刺繍を制作している。
今年60歳になる江中裕子さんは、32歳で統合失調症を発症し、精神科病院へ入院。鋏などが使えない閉鎖病棟で、退院する知人のために雑誌を素手で千切って制作したことを機に、コラージュ制作を始めた。手の皮が剥げるほど手を洗い続ける強迫神経症を抱えているが、制作時は手袋を外して創作できている。
ブルース・ミュージシャンだったヘンリー・スペラーは、日雇い労働者として働いていた。70代から絵を描き、何百枚もの絵を玄関先に飾るようになった。交通機関や家や教会、特に大きな胸と長い髪、露出した性器が特徴的な白人女性をよく描いていたことで知られている。生涯に渡り、数千枚の絵を描いた。
今年58歳になるカフジカ・コズマは、家計を支えるため、国鉄の切符係として働いていた。18歳から、絵を描き始めた。23歳のとき、勤務中の事故が原因で精神を病み、小さなアパートに引き籠もるようになった。描く絵は抽象的になり、太い黒い線と、意味不明の言葉の螺旋で埋め尽くされてるようになった。
ガブリエル・エブラールは、特別支援学校に通っていた21歳のとき、アートスタジオへ通い始め、絵を描き出した。
百科事典的な知識と膨大な記憶力を持っ彼は、メディアに焦点を当てた絵を描いている。
映画スターやロックグループ、ポップシンガーなどの写真を独自の定義で再解釈して人気を博している。
49歳になる井口直人さんは、街のコンビニと施設のコピー機の2色刷り機能を使って、自分の顔とそのとき気に入ったものを毎日写し取っている。ガラス面に顔を押し付け自らボタン操作し、センサー光の動きと共に体を動かすことで、独特の歪みを生み出している。近所のコンビニには毎日20年間通っている。
「6億年前の先カンブリア紀の海で生まれた」と主張する坂上チユキは、高校生の頃から絵を描き始めた。
彼女は、古今東西の文学や音楽、生物学から着想を得て、作品をつくった。
制作には膨大な集中力とエネルギーを消費するため、年に3~4点のペースで作品をつくっていたが、2017年に56歳で他界した。
『美術手帖』連載33回目は、目から涙を流す女性像を描き続ける百合百合(ゆりゆり)さんを取材しました。
制作の転機となったのは、両親の死でした。
櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」
両親に捧げる絵画
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今年51歳になるクリスティン・ルイスは、19世紀のファッションや文化に魅了され、独自の視点でヴィクトリア朝の女性を描いている。多くは、現実世界と彼女がつくり出した空想世界が融合した絵になっている。彼女は様々な時代の人々を描くことが好きで、当時と現代のスタイルの違いに興味を抱いている。