櫛野展正さんのプロフィール画像

櫛野展正さんのイラストまとめ


アウトサイダーアートを紹介しています。日本唯一のアウトサイダー・キュレーター。アウトサイダーアートを扱う「クシノテラス」主宰。現在は、静岡県にある「アーツカウンシルしずおか」のチーフプログラム・ディレクター。京都芸術大学大学院芸術専攻修士課程修了(MFA)。研究テーマは高齢者の芸術表現「超老芸術」。
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49歳になる井口直人さんは、街のコンビニと施設のコピー機の2色刷り機能を使って、自分の顔とそのとき気に入ったものを毎日写し取っている。ガラス面に顔を押し付け自らボタン操作し、センサー光の動きと共に体を動かすことで、独特の歪みを生み出している。近所のコンビニには毎日20年間通っている。

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今年25歳になる古久保憲満さんは、小学生の頃からカレンダーの裏などに「街」を描いてきた。彼は、記憶やネット検索で集めた情報をもとに、社会情勢や歴史を組み合わせながら、ボールペンと色鉛筆を使って空想の都市を描いている。彼は全方位から絵を描き、制作途中の作品は「開発中」と名付けている。

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「6億年前の先カンブリア紀の海で生まれた」と主張する坂上チユキは、高校生の頃から絵を描き始めた。
彼女は、古今東西の文学や音楽、生物学から着想を得て、作品をつくった。
制作には膨大な集中力とエネルギーを消費するため、年に3~4点のペースで作品をつくっていたが、2017年に56歳で他界した。

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今年36歳になる大倉史子さんは、19歳から「工房集」へ通っている。
興味のあるモチーフを紙いっぱいに並べて描くドローイングを描いている。
また、雑誌から人物の顔写真を切り抜き、色を塗ったりセロハンテープで繋げたりして不定形のコラージュを制作しており、これは常に手元に置いて保管している。

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『美術手帖』連載33回目は、目から涙を流す女性像を描き続ける百合百合(ゆりゆり)さんを取材しました。

制作の転機となったのは、両親の死でした。

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」
両親に捧げる絵画
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今年51歳になるクリスティン・ルイスは、19世紀のファッションや文化に魅了され、独自の視点でヴィクトリア朝の女性を描いている。多くは、現実世界と彼女がつくり出した空想世界が融合した絵になっている。彼女は様々な時代の人々を描くことが好きで、当時と現代のスタイルの違いに興味を抱いている。

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今年59歳になるカルロ・ダレオは5歳のとき、ジャン・ベリーの交通事故とウォルト・ディズニーの死という2つのポップカルチャーの悲劇を機に絵画制作を始めた。彼は、ディズニーや「トムとジェリー」の生みの親であるハンナ・バーベラなどの偉大な漫画家の遺産を継承したいと考え、絵を描き続けている。

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マルコム・マッケソンはハーバード大学を卒業後、第二次大戦中は少尉として従軍。戦後は、家族経営の化学会社で働き始めた。52歳で早期退職し、暴力的で官能的なエロティシズムの絵を描き出した。84歳のとき、ニューヨークのアウトサイダー・アートフェアでディーラーに声をかけ自分の作品を公にした。

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ニューヨークのブルックリンで活動するバイロン・スミスは、今年57歳になる。
彼はファッション雑誌からインスピレーションを受けて、長くて大胆なまつげ、磨かれた爪、ふっくらとした唇など女性の特徴を大胆にデフォルメした絵を描いている。
彼が描く絵画は、どれも祝祭的な女性の姿を描写している。

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裕福な家庭に生まれたぺぺ・ガイタンは、16歳のとき「アメーバを捕りたくないなら甘いものをたくさん食べるな」という奇妙な言葉を聞いたことを機に制作を開始。図書館に通い、文章の形にインスピレーションを受ける。テキストを選び、コピーして手を加えていくことで、文字の間にアメーバが誕生する。

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