櫛野展正さんのプロフィール画像

櫛野展正さんのイラストまとめ


アウトサイダーアートを紹介しています。日本唯一のアウトサイダー・キュレーター。アウトサイダーアートを扱う「クシノテラス」主宰。現在は、静岡県にある「アーツカウンシルしずおか」のチーフプログラム・ディレクター。京都芸術大学大学院芸術専攻修士課程修了(MFA)。研究テーマは高齢者の芸術表現「超老芸術」。
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今年81歳になるライムンド・カミーロは、ブラジルの建築現場や厨房で下働きをしていた。雇用主と口論になった後、路上生活を余儀なくされ、25歳で精神病院に入院。院内で入手可能な紙を使って、コーヒー等で色を作り、自分だけの紙幣を描くようになった。完成した紙幣は院内の女性職員に配布している。

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放射線技師として働いていたリンジー・カルディコットは、幼少期に虐待を受けていた。躁鬱病や統合失調症、多重人格障害、強迫性障害、アルコール依存症に苦しみ、34歳から精神病院へ入院。入院中より、メスで切断した無数のX線の断片をコラージュして創作を始めた。数度の未遂を経て48歳で自死した。

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アスペルガー症候群のカルロス・ジラルドは、ノストラダムスの予言やインカ帝国、第二次世界大戦などの歴史や科学に魅了され、絵を描いている。
コロンビアの貧困地区にあるアパートで1日10時間も描いおり、秩序にこだわる彼は、全作品をアーカイブ化し、正確な在庫を維持するために帳簿も記している。

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【出展者⑥】
宮前 一明 (1960〜2018)
オウム真理教元幹部。
2008年の死刑確定後より、筆ペンで山河や鳥を描き始める。
拘置所内で限られた画材を駆使して、毎年「死刑囚表現展」に応募し、多彩な表現を披露していた。
2018年、死刑執行により57歳没。

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今年42歳になるイン・ゲ・ジュウは、中国広東省で生まれた。2010年よりクリエイティブ・グロースに所属している。ファッション雑誌からインスピレーションを受けて、大胆な肖像画を描いている。
広告から「slouchy」や「security, secure, discreet」などの言葉を抽出し、絵の中に組み込むこともある。

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イタリア生まれのマルコ・ランゲイは、知的障害のため様々な施設へ通った。19歳以降は精神科に通い始め、28歳から病院内のアトリエに通い出した。
最初は独り言を言いながら歩くことしかできなかったが、同じモチーフを繰り返し描く表現技法を見つけ、集中して描くようになった。
2006年に48歳で他界。

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【出展者②】
Steven Hirsch (1948〜)
フォトジャーナリスト。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ニューヨークがロックダウンする直前の2020年3月20日(自身が外出自粛を始めた日)から、パンデミックやそれによって変化した生活を描写した絵を連日独学で描き続けている。本展が日本初公開となる。

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38歳のレオンハルト・フィンクは、17歳のとき初めて精神科を受診。19歳からグギング「芸術家の家」のアトリエに所属し、地理学者だった父親の影響で、地図に興味を示し、2007年から実在する都市景観を鉛筆で俯瞰的に描くようになった。女性と動物を融合させた幻想的な生き物の絵画なども制作している。

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65歳になるマーガレット・ムソーは、高校卒業後、レントゲン技師になるために勉強し、20年以上病院で働いていた。61歳から独学で絵を描き始め、2人の息子を育てた現在は自宅アパートで絵を描いている。人生における肉体的、精神的苦難が作品の題材となっており、これまで描いた作品は300点に及ぶ。

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51歳になる藤井晋也は、デザイン専門学校を卒業後、海外での創作活動を夢見て、派遣労働者をして資金を貯めていたが、23歳頃から統合失調症の症状が現れ、幻聴に悩まされるようになる。2007年、父の死をきっかけに絵を描き始め、音楽を聴きながらクラフト紙に製図用のペンで下描きもせずに描いていく。

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