櫛野展正さんのプロフィール画像

櫛野展正さんのイラストまとめ


アウトサイダーアートを紹介しています。日本唯一のアウトサイダー・キュレーター。アウトサイダーアートを扱う「クシノテラス」主宰。現在は、静岡県にある「アーツカウンシルしずおか」のチーフプログラム・ディレクター。京都芸術大学大学院芸術専攻修士課程修了(MFA)。研究テーマは高齢者の芸術表現「超老芸術」。
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美容師のミゲル・エルナンデスは、スペイン内戦に出兵しフランスの強制収容所に投獄され、46歳から絵を描き始めた。出所後、パリにアトリエを構え、油絵を描くようになる。鮮やかな色彩で描かれた絵には、手足の細い奇妙な顔の人物が登場する。54歳で、ジャン・デュビュッフェと出会い、10年後に他界。

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75歳になる知的障害のあるジョセフ・フォッファーは、生まれつき聴覚と発語、身体的な障害があり、同じく知的障害のある兄と40年近く、実家の農家で隔離生活を送っていた。父の死を機に孤立から抜け出し、福祉施設に入所。男性ヌード写真集を見たことがきっかけで、エロティックな絵を描き続けている。

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フランシス・パランは、19歳の頃に角型の図形で構成されたアルファベットのシステムを発明し、それを基に物事の起源や本質について啓示を得ようとした。また、秘密裏に漆や卵の殻などケーキ作りの技法で絵画を制作していたが、32歳で絵画とアーカイブが全て破棄されたあと、創作活動を永久に停止した。

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アルフレッド・ゲイナーは、1995年から98年にかけて、9人の女性を暴行したうえで殺害。被害者の多くは絞殺されていた。
彼は現在も終身刑で服役中だが、2005年にイエスを描いた絵をネットオークションに出品。2010年には髪の毛のサンプルと吸血鬼の絵をオンラインで販売しようとしていた。

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今年60歳になるエリザベッタ・ザングランディは、幼い頃から、石や瓶、木や植物など、あらゆるものに絵を描いてきた。自然への愛と家から見える広大な風景に触発されて、独学で色鮮やかなファンタジー世界を下書きなしで描いている。多くの作品は平面的で、お姫様や空想上の生き物が登場をさせている。

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マーガレット・ヘルドは、31歳のとき、霊と交信し他界した夫や父親と対話した。その霊は、彼女に作品を通じて、宇宙の神秘や生命の存在を伝えるよう命じた。56歳から絵を描き始め、4ヶ月で400枚のパステル画を描いた。その後、霊は彼女が受信したメッセージや木星の旅について自動筆記で本を書かせた。

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2010年に89歳で亡くなったドナルド・パスは、美術大学で教鞭を執ったことがあり、教え子にはジョン・レノンがいた。幼い頃、道端でライオンの頭をした天使の姿を目撃。若い頃から風景画家として活動していたが、39歳のとき教会の墓地で強烈なビジョンを体験し、以降はその光景を絵に描くようになった。

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今年76歳になる戸谷誠さんは、多摩美術大学を卒業後、父親が開業した薬局で、自分だけの絵を描く生活を始めた。
50代半ばには薬局を閉店。60年以上に渡って絵巻などに加筆や修正を繰り返し、「女性」を描き続けている。
現在も閉店した薬局で、絵と対峙する日々を送っている。
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暇があれば、鉄道に乗って旅行していたガストン・トゥシェールは、71歳から突然絵を描き始めた。タバコの包みやテーブルクロスの染みに偶然できた形を利用して絵を描き、タバコのヤニを絵の具に使ったりアルミ箔をライターで炙って茶色を生み出したりと、83歳で他界するまで数千点の絵画を制作した。

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ブッシュ元米大統領は大統領就任後、英国首相チャーチルの著作 『趣味としての絵画』を読んで絵を描き始めた。
人物や犬、プーチンやトニー・ブレアなど世界の指導者の自画像や肖像画も描いている。2017年には、退役軍人の肖像画集を出版。2019年には、韓国の盧武鉉元大統領の家族へ肖像画を贈った。

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