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「聖杯たちの騎士」観た。
空虚な騎士の物語に擬えた脚本家の満たされない日常。
映し出される抽象的で美しい映像と詩的な語り口が図らずもその虚無感を抱かせる。
調和、愛、絆、倦怠、喪失、愉楽、幻想、逃避、安寧、幸福。
10のカップに人生の機微を重ね、聖杯の騎士の逆位置が男の性を象徴する。
「スペクトル」観た。
精鋭特殊部隊が未知なる敵に立ち向かう。
内臓が凍りつき皮膚が焼け爛れた不可解な死体、触れられると即死する不可視な亡霊。
近未来の荒廃した街並みに映えるガジェットのカッコ良さ、ギミックを活かした迫力ある映像。
ゲームを映画化したような世界観、Netflix侮り難し。
「劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明」4DXで観た。
美しい世界の深淵に刺激される冒険心と探究心、理解の範疇外にある信念と理念。
家族としての回想が観客を絶望へと突き落とし、心を抉り取る度し難さ。
奈落の呪いの裏にある祝福、それは歪んだ倫理観の元に築かれる愛や絆なのかもしれない。
「勇者は再び巡り会う」観た。
シャー・ルク・カーン主演の長尺マサラムービー。
若い男女が恋に落ちるも数奇な運命に翻弄される。
過去のシリアスさと現代のコミカルさのギャップ、大袈裟な演出と男女が出逢えば恋に落ちる謎理論で展開されるベタで雑な物語はインド映画好きにしか楽しめないかも?
「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」
生者と死者の絶妙な距離感。
淡々とした長回し、時間跳躍の対比。
独特な演出による"時間の概念"がドイツの哲学者ハイデガー『存在と時間』の観点から導き出される"死者から見た世界"を可視化し、現実と虚構の接点を見事に描き出す。
#1日1本オススメ映画