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吉田健一は『ヨオロツパの世紀末』で、フランス象徴詩を書く前にセザアル・フランクの音楽について忘れがたい言葉を書いていた。「例えばセザアル・フランクの音楽というものがある」「フランクは自分の精神の動きに耳を澄し、そこに音を探る他なかった」
ヨハン・シュトラウスの音楽について吉田健一は『ヨオロツパの世紀末』に卓見を書いている。「我々はこの音楽からウィインを受け取り、それがウィインであって、その背後にこれはいかに朧げにではあってもヨオロツパの存在を知る。(続
承前)そうしたフランス語の歌の歌詞はフランソワ・ヴィヨンに始まり、ボードレール、ヴェルレーヌを経て、後半のシャンソンで結ばれる。エディット・ピアフとイヴ・モンタンはSPレコードがある。ことによると、4回分はある!(笑
台風は先週の21号に較べれば暴風雨の直撃の時間は少なかった。「よろこびの出逢い展」終了時の夕方にはすっかり雨も上がって、北西の空から雲がどんどん晴れてきた。和やかな空気のなかに作品の搬出。庭に出てみると、夕方の光に赤い実が誇らしげに輝いていた。高さのちがう三本の木の実。
吉田健一はシェイクスピアをまず「ソネット」から説き始めて、青年の美しさを飽かずに讃える詩からやがて破綻に至る全篇の構成を指摘しそれが詩人の人生に重なる。喜劇「十二夜」の傑作であることを説きそれが人生の歩みの転換点になり次作「ジュリアス・シーザー」以降に悲劇が書かれることになった。
モーツァルト最晩年の傑作、歌劇『魔笛』。スイトナー盤、ワルター盤、クレンペラー盤と続いてCDの時代にノリントン盤にめぐりあった。どれも聴くべき場面はあり、ひとつに絞ることはできない。
承前)彼の頭の中で鳴ったのは「40・ト短調」の冒頭ではなく、アレグロ・アッサイの終楽章のテーマだった。「39」に言及しているのも終楽章。「明け方の空に、赤く染まつた小さな雲のきれぎれが、動いてゐるのが見える。まるで、」その冒頭の音型。
昼下がりの日曜日、SPレコードでブルーノ・ワルター/ウィーン・フィルのシューベルト「未完成」を聴いた。
こんな音盤に聴くシューベルトは大好きだ。深夜にまたシューベルト。アマデウス四重奏団とコーエンの「弦楽五重奏曲 ハ長調」とインマゼール/アニマ・エテルナの「ザ・グレイト」。