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山村雅治さんのイラストまとめ


2016年8月末まで「山村サロン」を運営。閉鎖後は「松山庵(しょうざんあん)」で続行。文を書き、合唱の指揮をやり、絵のモデルにも。北辰旅団の座員の役者としても、日々刺激のたえない生活を。
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クレンペラーは馴染めない指揮者だった。みずみずしい感情の流露がなく無感動( アパティア Apatheia)の音楽だ。しかし彼には心の奥底にはマグマのように噴出する情熱があった。それが判ってきたのは阪神淡路大震災を体験した後だ。彼は人に言ってもわかるはずがない人生の辛苦を踏みしめていた。

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「ドイツ・レクイエム」はLP、CDともいろいろな盤を聴いてきた。ドイツ語のレクイエムはなにしろハインリヒ・シュッツ以来で。カラヤン盤は旧盤LPから感動した。まだ中学生だった。カラヤンが録音を重ねるたびに新しくこの曲を学びなおした。いずれはどの楽章でも、女声合唱の響きでやってみたい。

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『真夏の夜の夢』。吉田健一はこの作品を論じて結びに書いている。「シェイクスピアの劇作品が詩人としての彼の卓越した才能に支へられてゐることを認めずにはゐられない」。

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夜は奈良ゆみさんの音楽会。大阪モーツアルト・サロンで『若き日の松平頼則とフランス』。ピアノは谷口敦子さん。
冒頭に短い歌5曲。松平頼則の研究をしておられる竹内直さんが発掘されたもので、松平頼則の最初期に書かれた作品の初演。ゆみさんが歌うことになった曲の運命の運びに神の手を感じる。

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吉田健一「シェイクスピア シェイクスピア詩集」(平凡社ライブラリー)を精読しはじめて、なかなか終わらない。語られる戯曲を読み直したり、久々に原典の英語に耽ったりしてるからだが、読んでるうちに別の本を読みたくなるのは林達夫の文と双璧か。批評家はこうでなければならない。

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ただ、林達夫は京都に住んでいた学生のときにウラディミール・ロージングが歌う「ムソルグスキー歌曲集」を愛聴したことを書簡に書いていた。これは「雅やかな宴」ではなくロシア革命前の赤裸なロシアの人間の心の表現だ。

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林達夫はグスタフ・マーラーの音楽を理解せず愛してもいなかった。おそらくは吉田健一の耳にも届かなかっただろう。彼らは「雅やかな宴」として音楽を聴いた。丸山真男も晩年は原稿を書かずに音楽ばかり聴いていたが、もっぱら「フルトヴェングラーのベートーヴェン」で。

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わが家へ連れて帰った信楽焼の猫。
とても小さいの。手のひらで包めるくらい。
そのサイズでは、こいつがいちばん可愛かった!

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承前)吉田健一の『シェイクスピア』はそれから後になって読んだ。文は淀みなく流れて、書きたいことの焦点は定まりぶれない。頭ではなく体のまんなかから言葉がほとばしり出る。
小説を読む人はたくさんいる。戯曲も読んでください。まずシェイクスピアを。

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バックハウスのSP盤もいずれは皆さまにお聴きいただこうと思う。彼の師ダルベールはリストの弟子だった。あらえびす他著の「珍品レコード」にはダルベールのレコードがあったことが記されていた。どこの店で探してもそれは見たことがなかった。余談だが米盤ではBachausと表記されている。

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