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「安息日は人のためにあるもので、人が安息日のためにあるのではない」
『新約聖書』「マルコによる福音書」にあるイエスの言葉。神による天地創造にならい、労働を禁じられた安息日に、空腹から麦の穂を積み始めた弟子たちを批判するパリサイ派の人たちに、イエスはこう言いました。
#一日一倫理
「悪性さらにやめがたし。心は蛇蝎のごとくなり。修善も雑毒なるゆえに、虚仮の行とぞ名づけたる」
一向宗(浄土真宗)の開祖である親鸞の言葉。親鸞の思想の根幹には、誰もが煩悩に囚われた悪人であるという人の見方があります。悪なる本性は蛇蝎のように絡まり、逃れられないのです。
#一日一倫理
「悪に対抗して結局これを拡大させるような復讐よりも、いっそう積極的かつ現実的なる闘争を」
インド独立運動の指導者ガンディーの言葉です。真理は正しい手段によって実現されなければならない。この信念に基づいてガンディーがとった闘争の方法は、「非暴力・不服従」でした。
#一日一倫理
「ク・セ・ジュ?(私は何を知るか?)」
16世紀フランスのモラリストであるモンテーニュが、著書『エセー(随想録)』に記した言葉。人間の理性は不完全なものです。だからこそ、傲慢を戒め、断定を差し控える必要があります。より深い真理探究へと促す、自分への問いかけの言葉です。
#一日一倫理
「われ必ずしも聖なるにあらず、かれ必ずしも愚かなるにあらず。ともにこれ凡夫なるのみ」
聖徳太子(厩戸王)が十七条憲法に記した言葉です。凡夫とは、煩悩に苦しみ迷う者のこと。人はみな凡夫だからこそ、他人の声に耳を傾けよ。「和をもって貴しとなす」の背景にある人間観です。
#一日一倫理
「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ」
『論語』に記された孔子の言葉です。人として自然にもつ親愛の情、それを近しい人から他人へとおし拡げたものが、孔子の説く「仁」でした。自分を欺かない真心(忠)と、他者を思いやる心(恕)によって、仁は完成します。
「ただ生きるということではなく、善く生きるということ」
プラトンの対話篇『クリトン』に記されたソクラテスの言葉。市民裁判で死刑を評決されたソクラテスに対して、友人らは国外逃亡を薦めましたが、ソクラテスはこの言葉を発して、アテネの国法に従う道を選び、毒杯を仰ぎました。
#一日一倫理
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
宮沢賢治が『農民芸術概論要綱』に記した言葉です。『グスコーブドリの伝記』で火山口に身を投じたブドリは、農民とともに生き、農民の幸福のために力を尽くした賢治の分身だったのかもしれません。
#一日一倫理
「先も立ち、われも立つ」
江戸時代に石門心学と呼ばれる商業道徳を説いた石田梅岩の言葉です。相手を立て、相手を活かすことによって自らも身を立てることができる。欺くような小賢しい手段で利益を得るのではなく、正直(せいちょく)であることを上方町人に説きました。
センター試験から共通テストへ、単純に知識を問うのではなく、思想の内容や時代背景を資料文などを用いながら問う姿勢は強まりました。主要な思想家の生い立ちや問題意識にまで迫ったマンガで、理解を深めてください。