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裕夢『千歳くんはラムネ瓶のなか2』読了。理想で塗り固められた少女と、努力して理想で在り続けた少女。前者を打ち砕くことが後者を否定することにはならない、というのはきっと世界における希望だ。美しい希望。偽物の関係が終わったその夜、2人の間に残った感情は何だったのか。次巻も楽しみである。
安壇美緒『金木犀とメテオラ』読了。北海道に新設された女子中高一貫校に一期生として集った少女たち。学年トップを争う二人の事情と互いに憧れ嫉妬し合う様子が繊細な筆致で描かれていてあまりのリアリティの高さに苦しくなったけれど、彼女たちを支えてくれる大人がいてホッとした。これもまた青春。
境田吉孝『青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。』読了。狭山の徹底的不干渉が心地よかった。関わりはするけれど決断には口を出さない姿勢はかつて憧れた少女への信頼から来るものでもあったのだろう。お世辞にも充実した青春を送っているとは言いがたいけれどやけに楽しそうな彼らの今後に期待。
丸戸史明『冴えない彼女の育てかた9』読了。彼と彼女があのとき思っていたこと。ひねくれとツンデレに隠されていた言葉。すべてが明かされてハッピーエンドに繋がっていく……のかはまだ分からないけれど。素直に素敵なラストだった。倫也のサークルが素晴らしいチームになってきていて感無量である。
丸戸史明『冴えない彼女の育てかた8』読了。ゆく河の流れは絶えずして。新章開始の明るさの中に後悔やつらさがにじむ。きっともう二度とあの日々が戻ってくることはないだろう、でももしかするともしかするのかもしれない。淡い期待はラストで打ち砕かれた。柏木エリは止まることを知らず進み続ける。
丸戸史明『冴えない彼女の育てかた6』読了。ディレクターとしても男子としても最低最悪の選択をし続ける倫也だがなぜか憎めない。女子陣の手厚いフォローのおかげでもあり、彼自身のまっすぐな魅力のせいでもあるのだろう。英梨々に対する想いは庇護欲か独占欲か。動き出したメインヒロインにも注目。
丸戸史明『冴えない彼女の育てかた5』読了。たしかにそれで正しいんだけどそういうことじゃないんだよ倫也! フォローにまわった加藤がMVP、というか加藤がいなければこのサークルは一瞬で解散していたことだろう。置き物かと思わせておいてちゃっかり役割があるのが巧い。おもしろさは加速し続ける。
丸戸史明『冴えない彼女の育てかた』1〜4読了。偶然を物語にするため、安芸倫也は動き出す。暑苦しくて優柔不断なのに行動力があるからつい、ヒロインのように絆されてしまう。やっとゲーム制作に必要なメンバーが揃ったけれど、冬コミまではあと少ししか時間がない。これからどうなっていくのだろう?
三浦糀『アオのハコ4』読了。甘酸っぱくて瑞々しい果実を丸かじりするかのような王道の青春ストーリー。心情描写が丁寧で惹き込まれた。失意の大会を経て、そして夏休みが始まる。いつよりも特別な高校生のひと夏。大喜が、雛が、千夏先輩が、何を得て何を失うのか、ドキドキする。続きも楽しみだ。
うさぎやすぽん『キミの青春、私のキスはいらないの?2』読了。隣にいる君が見ているもの、考えていること。理解できていないに決まっている、でも理解したいと願っている。その気持ちが恋でありロックであり彼女がマイクに吹きかけた答えなのだろう。いつかどこかで愛しの彼らと再会できますように。