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白井智之『そして誰も死ななかった』読了。唯一無二の設定と驚愕の展開が襲いかかってくる。一つひとつの発想が常人離れしていてまさに鬼才だ。事件はグロテスクだがどこかコミカルで慣れると笑えてきた。トリックもロジックも秀逸で、本格ミステリを読むおもしろさを改めて認識できた。他作も楽しみ。
木緒なち『ぼくたちのリメイク10 エンドロール』読了。四回生になった恭也たちは卒業後の将来を見据えて動き始める。一つの山場を経て恭也が突きつけられた事実は残酷であると同時に腑に落ちるものだった。そしてやはりラストの展開がたまらない。いよいよ最終章を迎える物語、最後まで見届けたい。
赤坂アカ×横槍メンゴ『【推しの子】7』読了。2.5次元舞台で見えた有馬かなの本気。アクアがスポットライトを当てる場面で涙した。黒川あかねとの好敵手関係からは1秒たりとも目が離せない。アイ関連の話に大きな動きがあったり、次はルビーの物語が来る予感がしたりと、今後もとても楽しみなシリーズ。
大澤めぐみ『おにぎりスタッバー』読了。ちょっと大変な家に生まれた女子高生・梓の日常を追いかけるただの青春もの、かと思いきや。一ページ目からパワフルな文章が襲いかかってくるものだから、目が眩んで引っかかりに気づけなかった。唯一無二の怪作、それでいてまっすぐな成長譚でもあるから素敵。
雨森たきび『負けヒロインが多すぎる!2』読了。たとえ実らない想いでも相手に伝えることで初めて前に進めるのかもしれない。ひと夏を越えて大人になった焼塩の背後で食いしん坊キャラを不動のものにしている八奈見がかわいい。生徒会の志喜屋先輩の本格参入はあるのか? これからも楽しみなシリーズ。
雨森たきび『負けヒロインが多すぎる!』読了。お弁当、体育倉庫、文芸部、合宿。本命男子に振られた/振られそうなかわいい女の子たちと過ごす高校生活は最高に楽しくてワクワクした。会話や小ネタがおもしろくて何度も吹き出してしまう。あの子の魅力を自分だけが知っている優越感やよし。次も期待!
田口囁一『ふたりエスケープ』読了。漫画家の私と無職の先輩、二人の女は現実から一緒に逃避する。いつも乗る電車を終点まで。高校時代の思い出へと。夏を終わらせないために。家の中に鍵を忘れてしまった夜から。先輩といるとなんてことのないいつも通りの日常でも百倍楽しめる。憧れの関係性だった。