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古琴(七弦琴)、水墨画、中国の古書画、中国絵画史、日本美術史などの備忘録
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三井記念美術館「国宝雪松図と花鳥 美術館でバードウオッチング」展 沈南蘋1750年花鳥動物図6幅のうち芥子の花や藤色の花大根など郎世寧の西洋折衷画を想わせる。宮廷の流行が民間にも及んだのだろう。狩野栄信四季山水図4幅の遠近法、渡辺始興の真写図巻、土佐光起の鶉の極細密描写等の江戸の写生。

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2017年のベスト展 なんといっても東博「運慶展」。川村記念美術館「ヴォルス」展、行けなかった京博「海北友松展」、企画はよかったサントリー美術館「狩野元信」展。雪村、吉田博、萬鉄五郎、不染鉄、アルチンボルド、ミュシャの回顧展。バベルの塔展。ボストン美の宋画、泉屋と静嘉堂の明清絵画展。

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山種美術館「川合玉堂―四季・人々・自然―」展 4年ぶりの回顧展。世界の高みに精神を遊ばせた浦上玉堂に対し川合玉堂は晩年奥多摩の自然にとどまった。68歳《彩雨》、71歳《山雨一過》などコローやロココをも想わせ清新な慈愛に満ちている。奇想が好まれる時代ほどこうした中庸さを大切にしたい。

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静嘉堂文庫美術館「あこがれの明清絵画」展 静嘉堂は5年前の中国絵画展以来。今日は民家園から裏門コース。江戸「中渡り」の由緒ある大作が並び壮観。光満ちる李士達《秋景山水図》。丁雲鵬・盛茂燁1594年合作《五百羅漢図》は初見。京博に3幅、クリスティーズに2幅(図)。12幅現存という。

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山口県立美術館「雪舟発見!展」10月31日~12月10日 84年ぶり再発見の雪舟真作の記念展。それは《倣夏珪山水図》紙本墨画着彩、約30×30cm。個人蔵。本来4幅で四季山水となるのが狩野常信流書手鑑の模本でわかる。ただ四季の順には錯簡があるとみえ原型を復元してみた(右から春)。

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練馬区立美術館「生誕150年記念 藤島武二展」 洋画はもちろんデザイン、水墨を含めた多角的な展示。留学前の憂いあるロマン的な《朝顔》《夢想》から、帰国後、東洋女性の凛とした精神美が加わる《東洋振り》(背に蘇軾の「故作明窓書小字」詩句)などの装飾画。その頂点は《芳蕙》にあると思う。

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神奈川県立近代美術館葉山「萬鐵五郎展」 萬鉄五郎は油画と水墨画を混然として創作し日本近代の根底的な問題に直面した稀な画家だ。最大規模394点の展示には水墨画105点を含み注目される。ただ図録にいうように「時系列とジャンル、テーマ別の展示が入り乱れ」見るものも多少混乱してしまう。

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出光美術館「祈りのかたち─仏教美術入門」展 色鮮やかな絵因果経から出光ならではの仙厓の禅画まで。永久寺《真言八祖行状図》8幅は昨年ツィートしたように四方四季の配置が新解釈として強調されていた。展示後半の禅の美術では雪舟(拙宗)達磨。床菜菴関係の一休の書が賛も含め11点も出ていた。

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東郷青児記念美術館「吉田博展」後期 多色刷り版画の明晰な空間。以前実物を手に取って裏返して見た時の何重にもなった色の重なりに驚いたことがある。油画は《穂高》の雄大さ。水彩画では《土手の桜》の薄紫。吉田博や浅井忠、牧野克次など明治1900年前後日本の水彩画の写実はすごい水準だった。

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三井記念美術館「奈良西大寺展」 浄瑠璃寺の吉祥天が最後の週6日から11日まで。展示ではより明るく華やかに見え改めて見直した。側面の様子もわかる。芸大美術館蔵の厨子絵と一緒ならさらに良かった。西大寺のりりしい文殊菩薩も獅子から降り善哉童子と共に近く見える。豪華な衣の厚く波うつ表現。

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