三雄さんのプロフィール画像

三雄さんのイラストまとめ


古琴(七弦琴)、水墨画、中国の古書画、中国絵画史、日本美術史などの備忘録
最新の古琴関係は玉堂琴社:x.com/yutangqinshe をご覧ください
 website qsshc.mond.jp
 過去のツィートログ qiuyue7.blogspot.com
youtube.com/channel/UCWfEz…

フォロー数:76 フォロワー数:1303

表示するにはログインして設定を変更してください。

2025-02-09

東郷青児記念美術館「吉田博展」後期 多色刷り版画の明晰な空間。以前実物を手に取って裏返して見た時の何重にもなった色の重なりに驚いたことがある。油画は《穂高》の雄大さ。水彩画では《土手の桜》の薄紫。吉田博や浅井忠、牧野克次など明治1900年前後日本の水彩画の写実はすごい水準だった。

8 13

三井記念美術館「奈良西大寺展」 浄瑠璃寺の吉祥天が最後の週6日から11日まで。展示ではより明るく華やかに見え改めて見直した。側面の様子もわかる。芸大美術館蔵の厨子絵と一緒ならさらに良かった。西大寺のりりしい文殊菩薩も獅子から降り善哉童子と共に近く見える。豪華な衣の厚く波うつ表現。

16 37

新国立美術館「ミュシャ展」 土曜10時開館前に出直し炎天下騒々しい行列に並ぶこと70分で入館できた。こんなに人気があるとは知らなかった。《スラヴ叙事詩》連作大画面20点は、パリ時代の傑作と比べ畢生の力作に違いないが時代と民族色の主張という点で日本の戦争画と比べられるように想えた。

1 4

サントリー美術館「神の宝の玉手箱」展 ミュシャ展の金曜夜間開館に行ったら閉館1時間前なのに70分待ちの行列とは。早々に切替え、魅力的な題名の蒔絵手箱展を見た。展示後半には国宝熊野御神宝の数々。彩絵檜扇や挿頭華(かざし)に真夏の海と緑深い熊野速玉大社が想い起された。(図はイメージ)

3 9

林西莉『古琴』(CD2枚付)中華書局版2017年刊
スウェーデン語瑞典版の翻訳。CDは管平湖の他に同期の古琴家の演奏が増補されている。以前に簡易装の中文訳が出ているが今回は装丁レイアウトに瑞典版を踏襲する。正倉院金銀平文琴と東京国立博物館蔵の明治模造の図版の混同に気をつけたい。

5 10

東京芸術大学「Study of BABEL」@ Arts&Science LAB 「バベルの塔」展の関連企画。自分の顔が塔の立体模型内部で遊ぶ小人の顔にでてきたりして楽しめる。隣に完成したての法隆寺金堂釈迦三尊像複製も。LABの場所は芸大音校の食堂キャッスル裏。7月2日まで、無料

1 5

近代美術館「茶碗の中の宇宙」と所蔵品展の長谷川利行小特集 長次郎の茶碗群が古典なら光悦の乙御前は異次元の感。次回は付属品併せた展示やもっと精巧な個々のレプリカに触れれば。長谷川利行は1928年《カフェ・パウリスタ》から1937年《ノアノアの女》まで8点も出ていて充実の展覧だった。

0 0

東京国立博物館「春日大社展」展示替え前期 国宝重文の御神宝の数々。春日権現験記絵原本は修理を終えた巻二十・火の玉の段。南市町蔵の春日宮曼荼羅は最大かつ精緻。梅鶯飾の赤糸威大鎧の艶やかなこと。沃懸地螺鈿毛抜形太刀は平安工芸の粋。螺鈿、色ガラスを使った「竹に猫と雀」連続紋が精彩ある。

1 4

北京往復の飛行機で《君の名は。》 行きでは後半寝てしまったので帰りにも見た。映像は良くできていて細部に工夫が多く(例えば犬)転換が速いので機内モニターでは見落としも多い。挿入歌は多すぎ省いた方が良い。宇宙的な太古の時間との通底が基調にあり今後の時代の一方向性となるのではと思えた。

0 1