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古琴(七弦琴)、水墨画、中国の古書画、中国絵画史、日本美術史などの備忘録
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東京国立博物館「やきもの、茶湯道具の伝来ものがたり―付属品・次第とともに観る―」展 作品価値を高める来歴provenanceを日本では外回りの付属物にしたため幾重にも箱や袋で保護し飾る独特な文化を育んできた。これも日本文化の一つなのでふだんから見たいもの。こうした展示が増えてきたのは嬉しい。

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2017年のベスト展 なんといっても東博「運慶展」。川村記念美術館「ヴォルス」展、行けなかった京博「海北友松展」、企画はよかったサントリー美術館「狩野元信」展。雪村、吉田博、萬鉄五郎、不染鉄、アルチンボルド、ミュシャの回顧展。バベルの塔展。ボストン美の宋画、泉屋と静嘉堂の明清絵画展。

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山種美術館「川合玉堂―四季・人々・自然―」展 4年ぶりの回顧展。世界の高みに精神を遊ばせた浦上玉堂に対し川合玉堂は晩年奥多摩の自然にとどまった。68歳《彩雨》、71歳《山雨一過》などコローやロココをも想わせ清新な慈愛に満ちている。奇想が好まれる時代ほどこうした中庸さを大切にしたい。

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姚舜煕《驕陽-2017》 6×18mの超大作。厦門を象徴する白鷺と鳳凰木が主題。燃え立つような満開の朱の花に白鷺が中央に舞う。2017年9月廈門 国際会議中心国宴庁の“金磚国家領導人第九次会晤”の席にて公開された。残念ながら今回の厦門行では見れなかった。画像は两可斋か ら:https://t.co/MbusfoBXYc

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静嘉堂文庫美術館「あこがれの明清絵画」展 静嘉堂は5年前の中国絵画展以来。今日は民家園から裏門コース。江戸「中渡り」の由緒ある大作が並び壮観。光満ちる李士達《秋景山水図》。丁雲鵬・盛茂燁1594年合作《五百羅漢図》は初見。京博に3幅、クリスティーズに2幅(図)。12幅現存という。

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山口県立美術館「雪舟発見!展」10月31日~12月10日 84年ぶり再発見の雪舟真作の記念展。それは《倣夏珪山水図》紙本墨画着彩、約30×30cm。個人蔵。本来4幅で四季山水となるのが狩野常信流書手鑑の模本でわかる。ただ四季の順には錯簡があるとみえ原型を復元してみた(右から春)。

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練馬区立美術館「生誕150年記念 藤島武二展」 洋画はもちろんデザイン、水墨を含めた多角的な展示。留学前の憂いあるロマン的な《朝顔》《夢想》から、帰国後、東洋女性の凛とした精神美が加わる《東洋振り》(背に蘇軾の「故作明窓書小字」詩句)などの装飾画。その頂点は《芳蕙》にあると思う。

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萬鐵五郎展 萬は「筆のリズム、墨のリズム」「人のリズム」の体現として浦上玉堂に共感している。1922年《日傘のひと》、《わかれ道》《砂丘》などの線や点は玉堂のリズムと共振しているよう。自用印の実物が8顆展示されていた。愛用した木印「犂耳窩主」の側面に中村蘭台風「雪中福」金緑刻字。

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神奈川県立近代美術館葉山「萬鐵五郎展」 萬鉄五郎は油画と水墨画を混然として創作し日本近代の根底的な問題に直面した稀な画家だ。最大規模394点の展示には水墨画105点を含み注目される。ただ図録にいうように「時系列とジャンル、テーマ別の展示が入り乱れ」見るものも多少混乱してしまう。

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根津美術館「やきもの勉強会 食を彩った大皿と小皿」展 江戸から300年続く表具師Tの工房に軸の修復を1本おたのみする。帰る途中に根津美術館。最初の南朝6世紀の青磁蓮花文小皿。展示中最も古いのに強い抽象文と青と米色の輝きは異色。雍正粉彩梅牡丹紋大皿の絵画的な完璧さ(図は類似の品)。

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