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#誰彼町キ譚
【タントゥラム】
誰彼世界の地団駄の怪異。過去に恐るべき山に奉げられた生贄たちの片目片足の魔。その足踏みは大地を揺るがし、雷を呼び、火の禍を巻き起こす災害めいた存在である。厳格な父なる山の怒りの代行者だが、何も知らぬ民にとっては或いは赤子の駄々と変わらないものだった。
#誰彼町キ譚
【トライアド】
誰彼世界の三脚巴の怪異。邪悪なドルイド僧の呪術写本『ガラ・ナ・ゴラナ』を参考に生み出された奇っ怪な魔。本来、神聖なるシンボルである三つ巴の渦巻きを故意に歪んだ輪廻として再現しており、摂理に反する異様な再生能力を誇る。ゆらゆらと揺蕩うような動きが不気味。
#誰彼町キ譚
【スタンプ】
誰彼世界の足音の怪異。生々しい足だけの魔物だが、その姿は常人の目には映らず、足音と足跡だけが現実世界に干渉し、それに追いつかれた時にその者は失踪することになる。戦闘能力は高くないが、一度狙われればいつまでもついてくるので背後からの不意打ちには注意が必要。
#俺式武器辞典
【氷一文字】
鮮やかなりし氷旗のような絶対零度の冷刀。斬弾数は一ツだが、秘剣“夏季行李”は抜刀と同時に刃が氷となり、打ち合うごとに欠けてゆくが、同時に散った欠氷が礫となって敵を襲い、凍れる牢に閉じ込めるが如く氷漬けにする。北の剣聖“こおり屋”道奥白舟斎が佩いていたもの。
#俺式呪具型録
【蟒蛇のボトル】
バララダリブ半島から西エイジャにかけて生息する大酒飲みの奈落蛇ナラカシュトラの胃袋を加工した水筒。所謂“無尽蔵(マジックバッグ)”の一種であり、液体に限り無限のストレージを誇る。所有者は水属性の術の精度が上昇する。
#誰彼町キ譚
【プレイア】
誰彼世界の修道女の怪異。敬虔な信徒を装うが、正体は魔宴の教会堂に巣くう六本の斧鎌を振るう凶暴な蟲。異様なほど食欲が旺盛で、生あるもの(特に男)をほとんど反射的に襲う。その祈りも犠牲者のためのものでなく、“供喰”、“祈斧”など魔への嘆願である。