さつまさんのイラストまとめ

『少年のアビス(12)』読んだ。閉塞的な田舎町に囚われる少年と彼を慕う周りの女性達との関係を描く物語。私欲のために他人を貶めようと行動するキャラクタ達の醜悪な争いは泥沼の様相を呈している。物語の中心に舞い戻ってきた青江ナギが今後どのように動いてくれるか楽しみ。オススメ。

『【推しの子】(11)』読んだ。人気アイドルの隠し子である双子の兄妹がそれぞれの方法で母の足跡をたどる芸能界物語。ストーリーの上で重要なカードを切ってきた。目的は同じながらすれ違う主人公二人や恋愛模様など、人間関係がかなり複雑になってきている。上手くまとめていって欲しい。

『カテナチオ(1)』読んだ。プロのサッカー選手になることに異常なまでに執着する男子高校生が主人公の物語。作画など粗削りな部分は目につくが、主人公の特異なキャラクタや天才と凡才の対比表現など、描きたいテーマがはっきりしていることは感じ取れる。クオリティが洗練されていくことに期待したい

『僕の心のヤバイやつ(8)』読んだ。クラスの中心女子と陰キャラ男子との恋愛を描いたスクールカーストラブコメディ。市川の心理をモノローグなどで、山田の心理は行動で、二人の関係性と気持ちの変化をしっかり描いてきた本作ゆえに想いが通じる本巻ラストの展開は感慨深い。すごくオススメ。

『今日から始める幼なじみ(6)』読んだ。転校生の少女と同じクラスで家も隣になった少年が幼馴染の関係を始めるラブコメディ。キュートな絵柄とピュアなキャラクタ達がマッチしていて可愛らしい。ライバル（？）キャラ登場なども面白いが、主人公二人の関係性も着実に変化させて欲しいところ。

『マグロと下半身(1)』読んだ。マグロと下半身を交換した人魚の女性と上半身マグロで下半身人間の人魚（？）を描いたコメディ。傍若無人でビジュアルも強烈なマグロと下半身が暴れまわるコメディスタイルは力強い。出オチみたいな設定ながら、そのインパクトに負けないコメディの力強さがある。

『往生際の意味を知れ！(7)』読んだ。7年前に振られた元カノに執着する男性と彼に奇妙な依頼をするその女性との関係を描く物語。ラスボス的存在の母親との駆け引きがヒートアップする中で、主人公二人の主導権争いも新たな局面に入っており、両ラインが手に汗握る展開。オススメ。

『一ノ瀬家の大罪(1)』読んだ。事故により全員記憶喪失になった6人家族の真実が明らかになっていく物語。生理的嫌悪感や強いストレスを与える描写を次々繰り出してくるスタイルはこの作者らしい。家族それぞれのお話よりも全体のストーリーでの仕掛けが気になるところなので評価は保留。

『ココロのプログラム(2)』読んだ。父親を亡くした少年と心を学習するために居候するロボットの少女との交流を描く物語。瑞々しい絵柄にピュアなキャラクタ達、甘酸っぱいストーリーなど、爽やかな雰囲気が魅力的。メインとなる人間とロボットの間に芽生えた恋愛感情にどのような回答を出すか楽しみ。

『ベイビーブルーパー(2)』読んだ。青春恋愛映画を撮りたい男子とホラー映画を撮りたい女子が主人公の高校映画部コメディ。ハイテンションな掛け合いとナンセンスな展開でパワフルにぶん回してくるコメディスタイルが特徴的。新キャラも灰汁が強くメインキャラクタ達のやり取りのカオス度が増した。