さつまさんのイラストまとめ

『エルフ甲子園(1)』読んだ。異世界から現代日本に迷い込んだエルフの姫が甲子園常連高校の野球部に入るコメディ。野球部キャプテンの体を女エルフに変化させるなど、主人公の倫理観のない傍若無人っぷりがひど過ぎて笑える。設定のアホさと勢いで乗り切るお話作りがジャンクな味わいで楽しい。

『鬱ごはん(4)』読んだ。無職フリーターで鬱気味の主人公がネガティブな持論を展開しながら1人で飯を食う物語。社会的に立場の低い人間の行動や思考に対する解像度が高く、追体験をしているような気分になる。またあとがきにも記載があったがコロナ禍の記録としても興味深い内容。オススメ。

『君の戦争、僕の蛇(1)』読んだ。パートナーの血を吸い異形の姿となって怪物と戦う少年と彼の相方の女性との関係を描く物語。制限環境下の恋愛におけるキャラクタ達の複雑な感情と葛藤が上手く表現されている。大きな世界観の進展とその中での個々人エピソードをどうからめていくか楽しみ。オススメ。

『マロニエ王国と七人の騎士(6)』読んだ。7人の個性豊かな騎士兄弟が自国周辺の国々に外交のために遠征する中世風ファンタジー。複雑な世界観が明かされていくスピードがゆっくりなので物語へ没入するのがやや難しくはあるが、色とりどりな各国の文化や個性的なキャラクタ達は魅力的。

『ゴールデンカムイ(28)』読んだ。北海道に隠された金塊を求めて旧日本軍やアイヌ、新選組の残党などが争う物語。各勢力で人員が出入りしたり様々な思惑が交錯する中でストーリーは最終盤に向けて突き進む。まだまだ先は読めない。大作がどのように幕を閉じるかに期待が高まる。オススメ。

『偽物協会(1)』読んだ。正常の枠を外れた「偽物」達が集まる協会を舞台に不安を感じると毛布に変身してしまう女子を描く物語。メルヘンチックで可愛らしい画面とふわふわと掴みどころのないストーリーの雰囲気が独特。自己肯定感が低く居場所がない主人公の成長物語としても心理描写が丁寧。

『つかれたときに読む海外旅日記(1)(2)』読んだ。世界中を旅する作者が現地で出会った人とのほっこりエピソードを描いたショート漫画集。ヨーロッパや中南米、アフリカなど、様々な国でのお話が出てくるが、文化紹介というよりは世界どこに行っても共通の人の温かさが描かれている。

『SANDA(1)』読んだ。超少子高齢化が進む日本を舞台に中学生の少年少女がある呪いの力で行方不明のクラスメイトを探す物語。ユニークな舞台設定やインパクト重視の画面作り、予測のつかないストーリー展開など、相変わらずオンリーワンの魅力に溢れた板垣巴留ワールドが楽しい。オススメ。

『もういっぽん！(16)』読んだ。一本勝ちの快感を求める小柄な少女を主人公に女子柔道部の奮闘を描く高校部活物。伏兵的な対戦校の登場やトリッキーな柔道スタイルの選手の登場など工夫は見られるが、全体的にはお話作りがやや単調。後輩の存在を上手く絡ませて盛り上げてほしい。

『バーナード嬢曰く。【友情篇】』読んだ。なんちゃって読書家の少女と生真面目な読書家少女との交流話を集めた『ド嬢。』の総集編。読書に対する姿勢が対照的で最初はいがみ合っていた二人が徐々に仲良くなり互いにかけがえのない存在になっていく過程がしっかり描かれていて素敵。オススメ。