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『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(3)』読んだ。少ないお小遣いの中で楽しくやりくりする人々を描いた作品。はたから見れば奇行のように見える行動も何となく許されるような空気感が本作にはある。巻末に収録された作者の妻による飲酒コラムも本編同様に変わった楽しみ方で興味深い。
『松かげに憩う(2)』読んだ。幕末の日本を舞台に、吉田松陰と彼の元に集う歴史の偉人達を描く物語。吉田松陰という人物がエネルギッシュで周囲の人を惹きつける魅力に溢れた、雨瀬シオリ先生らしいキャラクタに仕立て上げられている。周囲の偉人達も含めて人間くさく描かれているのも良い。
『ニューノーマル(1)(2)』読んだ。パンデミックにより人前で口元を晒すことがタブーとなった世界を舞台にした作品。コロナより死亡リスクの高いウィルスという設定で実際のニューノーマルがより誇張されて描かれている。現実とは異なる価値観に沿ったフェチズムの強い描写も特徴的。
『スインギンドラゴンタイガーブギ(6)(完)』読んだ。戦後の日本を舞台に姉の想い人を探す少女と彼女が参加するジャズバンドを描く物語。不器用なキャラクタ達がぶつかり合いながらもジャズという一つの音楽を共有して繋がっていくストーリー構成が上手くまとまっていた。良い漫画でした。オススメ。
『テンカイチ 日本最強武芸者決定戦(1)(2)』読んだ。天下人織田信長の号令で始まった日ノ本最強の武芸者を決める戦いを描く物語。癖の強いキャラクタの魅力と力強くて迫力満点な作画に惹き込まれる。やや芸がないトーナメント方式のストーリーではあるが、ピュアにバトルを楽しむ分にアリ。オススメ。
『ヒラエスは旅路の果て(2)』読んだ。自殺願望のあるポジティブ少女と神さまを名乗る男、不死の男との黄泉への旅を描いた物語。テーマである死生観について、様々な思想を持つ人々を対比的に配置して上手く描いている。キャラクタの感情や黄泉の世界の雰囲気を表現する絵力の強さも目を引く。オススメ
『【推しの子】(6)』読んだ。人気アイドルの隠し子である双子の兄妹がそれぞれの方法で母の足跡をたどる芸能界物語。メインストーリーにサブキャラクタが介入する場面があったりと進展はあるものの、2.5次元演劇編が思ったより長引いている印象。二つの物語が並行している分、テンポよく進めて欲しい。
『逃げ上手の若君(3)』読んだ。生きる英雄と殺す英雄、北条時行と足利尊氏の生死を賭けた鬼ごっこを描く物語。史実の人物や当時の文化描写など歴史物の要点を押さえつつ、松井優征作品らしいクセの強いキャラクタやトリッキーな漫画表現が入れ込まれている。少年漫画的なストーリー構成も良い。
『ぬくとう君は主夫の人』読んだ。家事が好きで主夫として働く男性とその家族を描く物語。主夫本人だけでなく、家族、親戚、周囲の保護者など様々な立場の人から見た「主夫」の姿が描かれている。社会的な立ち位置や金銭面、時間面の制約などの描写も解像度が高く興味深い。オススメ。
『午後9時15分の演劇論(3)(完)』読んだ。美術大学の夜間学部に通う曲者揃いの人々による学生演劇を描く物語。バリエーション豊かなキャラクタ模様やアクロバティックなストーリー、芸術大学学生ならではの悩みなどユニークな内容であったが、早期完結の不完全燃焼となっており残念。