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『インスタントライフ(2)(3)(完)』読んだ。死んだ生き物を3分間だけ蘇らせるサービスを提供する不思議な二人組を描く物語。ショッキングな題材を活かしたストーリーや読者を驚かせる仕掛けなど工夫されており、制限の厳しい題材だったが最後までバリエーション豊かなお話を楽しませてもらった。
『双生遊戯(2)』読んだ。巨大ヤクザ組織の跡取りを争う双子の兄弟の異常な関係を描く物語。繊細で美麗な絵柄とぶっ飛んだストーリーの落差が激しく非常にユニーク。真面目な顔してクレイジーな言動をとるキャラクタ達がシリアスな笑いを誘う。エッジの効いたキャラクタ達も魅力的。オススメ。
『なおりはしないが、ましになる(1)』読んだ。発達障害の検査やその特性と折り合いをつけながらの社会生活を描く体当たりレポ漫画。カレー沢先生らしいネガティブで皮肉めいていたギャグスタイルのおかげでセンシティブな題材にも悲壮感がない。発達障害に関する解説も興味深い。オススメ。
『魔法少女事変(1)』読んだ。ブラック企業に勤める会社員男性が魔法少女に変身して悪と戦う物語。社畜と魔法少女の組み合わせは斬新ではあるが、露骨すぎるパワハラ描写はやや鼻につく。ハイテンションなギャグが特徴的でシリアス場面でも緊張感のない悪ふざけを突っ込んでくるスタイル。
『ハイパーインフレーション(3)』読んだ。贋金を出す能力を持つ少年の姉を助けるための奮闘を描く物語。奇抜なキャラクタやあえて外した演出、ダイナミックなストーリーなどトリッキーな魅力たっぷり。貨幣を活用した頭脳戦やマクロ経済規模で繰り広げられる戦略などの要素もユニーク。オススメ。
『性懲りショートステイ』読んだ。性に対する認識が明後日の方向にずれた女子の登場する会話劇を描いた下ネタギャグオムニバス。貞操観念バグった女子とその娘にツッコミ入れつつ興奮もしてしまう男子、という配置に安定感がある。下ネタ発想のバリエーションに毎度感心させられる。すごくオススメ。
『血の轍(12)』読んだ。息子に対して異常な愛情を向ける母親と彼女に縛られる息子を描いたサイコサスペンス。これまでの物語を全てひっくり返すような大きな展開には驚かされた。主人公の深い絶望も情緒的な画面表現によってありありと伝わってきて身につまされる思い。すごくオススメ。
『特別じゃない日』読んだ。老夫婦や両親と子供二人の家庭など、人々の何気ない日常の一幕を描いた作品。可愛らしい絵柄とほっこり温まるエピソードが上手く噛み合っており、読んでいて優しい気持ちになれる。構図などを活用した上手い漫画表現も散見されて総じてクオリティ高い。オススメ。
『亜人ちゃんは語りたい(10)』読んだ。吸血鬼などの亜人が集まる高校のクラスを舞台に亜人達の社会生活を描いた作品。物語も終盤で主要キャラクタのエピソードもまとめに入っている。次巻、最終巻。現代社会に生きる亜人の性質を独自のロジックで描いてきた本作がどのように幕を閉じるか楽しみ。
『ひらばのひと(2)』読んだ。落語と違い歴史を脚色した物語を読む講談を生業とする講釈師の青年を主人公にした作品。師弟制度や収入、若年層へのアピールなど、講談という大衆芸能文化を良い面も悪い面もしっかり丁寧に描いている。人間ドラマもやや地味ながら誠実で好感が持てる。