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▶︎ 人々は判断に迷い続けて、久しい。
それゆえ聖人は、心を正しく保ちながらも、人々を傷つけず、鋭敏にして、粗暴にならず、実直にして、勝手に走らず、智慧に満ちていながら、不遜に陥ることもない。
今日の『老子』。(道教第五十八章 私訳)
政治や統治が寛容ならば、人々は純粋で大らかになり、厳しく細かいと、人々は狡猾になる。
災禍には幸福が寄り添い、幸福には災禍が潜んでいる。その極限を人々は知らない。
真正なものなどない。真正さは怪しくもなり、善は災いともなり得る。▶︎
今日の『老子』。(道教第五十七章 私訳)
正しい道で国を治め、想定を超える策で闘い、事を起こさずに天下を統率する。それは次の事から分かるだろう。
世に禁じ手が増えるほど、人々の心は離れ、小賢しい道具が増えるほど、国は混乱する。怪しい技術に習熟するほど、奇怪な物が増え、▶︎
今日の『老子』。(道教第五十六章 私訳)
知者は多言せず、多言する者は真の知者ではない。
知者は五感に惑わされず、欲や感情に流されない。知の鋭敏さに驕らず、争いを解きほぐし、知の眩しさを和らげて、人々と調和している。これが奥深い智慧の道である。▶︎
今日の『老子』。(道教第五十五章 私訳)
徳の厚い者は、赤子に例えられる。
毒を持つ爬虫類や虫は刺さず、猛獣や猛禽も襲い、掴み去ることがない。骨は弱く、筋肉も柔らかいが、握る力は強固だ。男女の交わりを知らなくても、活力が溢れているのは、精気で満たされているからだ。▶︎
今日の『老子』。(道教第五十四章 私訳)
堅固に築かれたものは倒れず、温かく抱擁されたものは離れず、故に、子孫や仲間は栄えて、感謝を絶やさない。
道を修めた者は、深く徳を湛える。道を守る家庭は、徳で満ち溢れる。道を実践する故郷は、徳で永らえるだろう。▶︎
▶︎ 権力者は利権に塗れ、田畑は荒れ果て、人々の生計が苦しい中で、華美な服を纏い、立派な道具を具え、贅沢に飲食し、財産を無闇に蓄え込む。そんな人間は大盗賊に過ぎない。決して道ではないのだ。
今日の『老子』。(道教第五十ニ章 私訳)
世界の始源を、世界の母としよう。母を感得することで、その子、この世界を知ることができる。子を知り、母の道を守り、歩むなら、生を終えるまで危機に陥ることはない。
欲望への知覚を塞ぎ、心の門を閉ざすなら、一生、徒労に終わることはない。 ▶︎