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クスの木の妖精クスクマさんは、
雪原の足跡のように気になることがあった。
「本当にこれからは、
さりげない優しさの時代です。
今までの 、
なぜか、
競争し、
非難し、
疑心暗鬼となり、
不安と恐れに踊らされていました。
本当はすべての魂が、
愛でつながっていることを思いだしましょう。
まもるの顔が、
ポン、
と音がするような笑顔になった。
「オレ、
まだ何が得意か分からないから、
ただ居るだけが得意で、
人を幸せにする人が
いい」
「それ、
ものすごく大切なことなんや。
自己顕示欲の時代は、
血と涙を流して来たけど、
今の魂の時代を生きるのは、
さりげない優しさや」
ルナは、
なるほど、
が好きだった。
「なるほど、
愛を貫けばいいんだ。
どういうふうに」
「今、
地球に愛の思いがいっぱい送られていて、
私達は等しく宇宙いるから宇宙人であり、
誰もがスターシードであり、
誰もが愛というエネルギーそのもだと気づいたら、
地球は救われるのや」
「それと、」
と、タムさんは濃い霧をかきわけるように言った。
「地球が軽くなるというのは、
今、
私達も含めて地球全体が次元上昇しているので、
何を信じていいか分からないとき、
色々な情報や、
色々な言葉をかみくだきながら、
答えは私の中にあるんや。
私は私なんやから」
古代スギの妖精キラリさんは、
虹に乗っているようだった。
「その、
支配の時代から、
魂の時代になった、
今、
支配の時代の恐れや執着を捨てて、
魂はどこまでもつづくので、
前に進めない時も、
あせらないで、
好きな音楽を聞いたり、
好きな本を読んで、
何かを感じるだけで、
一歩です」
「それにしても、」
と、
タムさんは続けた。
「その老夫婦の会話、
幸せと思えば幸せ、
というのは、
すごいな。
今、
支配の時代から魂の時代になるけど、
ネット社会で個人が大学と同じ情報を得られるから、
どんどん気づく人が増えて地球は変わる。
自分が思ったことを自由に言えばええ」
ひかりは、
何か、
ひびくものがあった。
「人も自分も、
けしてばかにしないで許すって、
愛だよね」
「そうや、
どんな状況であれ、
誰に何と言われようと、
自分をばかにしないで許して愛したら幸せや。
幸せは自分が感じるものや。
宇宙は幸せの波動に答えてくれる」
空は、
夜の人影のように気になることがあった。
「こうして、
本当の自分について話していて思ったんだけど、
地球って、
生まれた時に持った身体の年齢と、
本当の自分である魂の年齢もあるよね。
地球はその魂年齢の幅が大きくて、
魂年齢の幼い、
身体が自分だと思ってる人が多いと思う」
まもるは、
タムさんに、
今ここに居ていいんだ、
と言ってもらって、
自分は生きてていいんだ、
と思うと涙がとめどなく出て来て、
ただうれしかった。
空は、
まもるの涙を見て思った。
「そうだよ、
オレ達は、
自分の外を見て批判非難するのではなく、
ただ、
自分を認めて愛すればいいんだ」
まもるは、
電車の中で、
カガミを見て微笑んでいる男が浮かんだ。
「自分を愛するって、
イメージ良くないんだけど」
「まもる君が思っているのは、
自分だけ良ければというエゴやけど、
エゴやなくて、
源につながってる、
ただそこに在る
本当の私を愛することが、
すべてへの初めの一歩や」