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まもるは、
何か大きなものに触れた気がした。
「見えないものしか信じなかったオレが、
見えない魂が、
オレそのものだと分かって来た。
そして、
それを見ようとしなければならないことも」
タムさんは、
なぜか、
ウスバカゲロウが浮かんだ。
「その、
ウスバカゲロウじゃなくてオオバカヤロウは、
執着とか怨恨の人やから、
今この瞬間に在る魂とは違う次元で、
私達がつられて反応しないで、
今この瞬間の魂にいれば、
犬が吠えてるかな、
と気にならなくなる。
魂とは愛や」
「その、」
と、タムさんは続けた。
「魂というニユーココロの表現とは、
花が色んな色や形をしてるように、
私達の魂も色んな個性があって、
それぞれの好きなことを、自由に表現できる社会になればみんな幸せになる。
本当は、
上手下手ではなく、
それぞれでエエ。
表現とは、
魂そのものや」
まもるが、
不思議な湖に、
石をポンと投げた。
「オレ達は、
どうしてニューココロの記憶を消して生まれて来るんだろう」
古代スギの妖精キラリさんが、
響くように答えた。
「宇宙の中の地球での交通ルールみたいなもので、
信じ合うことを学ぶためでしょう。
そろそろ、
卒業しましょう」
空は、
ほほが紅葉したように決心した。
「俺達もできる千日回峰行は、
あっ、怒ってる。
あっ、批判してる。
あっ、思いやりがない。
と、その時その時に自分を、
エゴではなく、
愛のニューココロから
見ることかも。
それは、
誰かがいるから出来ることなんだ。
やっぱり、
感謝だね」
まもるは、
なぜか、
あやまってしまった。
「ごめん、
俺が生きるって素晴らしい、
と、思える時は
好きなものを食べてる時」
タムさんはしずくのように言った。
「まもる君の、
その申し訳なさそうなところがええんや。
人は人で、
自分は自分でここまで来たのだから、
これでエエ」
タムさんは、
なんだか、
また目が潤んでいた。
「そういうこと。
今、
楽しみながら磨いてる人も、
苦しみながら磨いてる人も、
どれが正しい道なんてあらへん。
人それぞれの道で、
魂を磨いて、
源に帰ったらエエ」
「そういうこと」
と、
言うタムさんの目はもう潤んでいた。
「容姿がどうだとか、
親がこうだとか、
人間関係がどうのとか、
外に目を向けるのではなく、
今生きてることが、
最も幸せなことなんや。
今地球と源に生かされてるから何かができる。
おおげさに考えすぎ。
それを、
伝えていこ」
ルナが、
つぶやいた。
「地球さんって、
私達のことどう思ってるんだろう」
「そうやね、
ネガティブは悪では無い、と言うてはった。
ネガティブな体験にも価値があって、
それをするために私達は地球に何回もやって来てるんやて。
そして、
その体験を優しく受け入れて
思い込みを手放すのや」