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《あなたはその魔女に騙されているの!》
どんなに屈強な肉体を持つ戦士でも、心を自由自在に操ることは難しい。一度恐怖に囚われてしまうと、その屈強な肉体など、脆い硝子で出来た壺のようなもの。戦う事すらままならなくなってしまうのだ
#カルディアナ戦記 2巻 第六章 審判の時 3節
「レーナ、そんな処で何をしている」
男は炎に包まれながらも、その女を追い掛け続ける
「レーナ、一緒に帰ろう」
激しい熱気だった。男が追い掛ける女の姿は、やがて陽炎のゆらめきで徐々にその輪郭がぼやけ始めていた
「レーナ、レーナ!」
#カドルステイト物語 2巻 第三章 黒いコートの男 1節
フィルヤールにしてみれば、異人の自由と平等を謳う反体制運動などは、努力の足らない人間達の言い逃れにしか聞こえない。本当の自由と平等とやらを手にしたいのであれば、彼女自身がそうしてきたように、努力を積み重ねて成功を掴み取れば良いだけなのだ
#カルディアナ戦記 2巻 第六章 審判の時 1節
「冒険しよう!」
昔から親しまれている冒険物語
だけど、冒険ってなんだろう?
危険を冒さなきゃ冒険じゃない
ワクワクしなきゃ冒険じゃない
この後どうなるのか分からない
一歩先や闇、それが冒険なんだ
#テロメニア魔導記 1巻『陽が昇らない峡谷』は、4月に配信です!
カルディアナは今までに味わった事のない幸福感に満たされていた。まるで自分が普通の人間に生まれ変わったかのような錯覚に陥ってくる
「あれ、それは女の人の踊りだよ?」
「そうだったね。つい間違えてしまったよ」
彼女は心の中で冷や汗をかいていた
#カルディアナ戦記 2巻 第五章 千年祭 6節
「リスト大司教! ワシは盗賊団『爪研ぐ黒猫』の生き残りだぞ!『爪研ぐ黒猫』を裏から操り、謀略の限りを尽くして」
ガイは取り抑えられつつある状況下で、ありったけの大声を上げて叫び始めたが、何故かその声が途中で掻き消されてしまった
#カドルステイト物語 2巻 第一章 リートの大司教 5節
「ねぇおじさん、この卵は何でこんなに大きいの?」
すると店主はニヤリと笑ってみせながらその大きなゆで卵に包丁を入れた
「二黄卵って知ってるか? 人間にも双子がいるように、鶏が産み落とす卵にも双子の卵がある。それが二黄卵なんだ」
#カルディアナ戦記 2巻 第五章 千年祭 6節
新作情報『テロメニア魔導記』
英題は『The Tome of Terromenia』に決まりました
略して『TTT』または『T×3』です!
小説自体が魔導書ってことですねw
第1巻『陽が昇らない峡谷』は4月配信予定
現代的な価値観で描く、古典的なファンタジー
めちゃくちゃ面白いので、ぜひご期待下さい!
「やぁ、待たせたねカータ。その格好とても可愛いよ」
「ねぇカルディアナさん。なんで祭りの見回りをするのに、こんな格好しなきゃいけないの? ボク、ちょっと恥ずかしいよ」
カータは自分の不満をありのまま打ち明ける
「慣れればどうって事ないさ」
#カルディアナ戦記 2巻 第五章 千年祭 5節
「君には、僕を護る専属の側近になって欲しいんだ」
カータは復唱するように呟く
「カルディアナさんの、専属の側近?」
「なにしろ君は、僕よりも強いんだ。自分よりも強い男に護られるなんて、そんな心強い事は無いだろう?」
#カルディアナ戦記 2巻 第五章 千年祭 4節