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つづき。ダンテの『神曲』天国篇において太陽天に住まうのは賢人たちの霊であり、四元徳の「賢明」に対応するとの説がある。過去の老人=隠者/未来の巻き毛の若者=手品師とすれば、下方の3匹の獣とも相俟って我が「人生組」四枚にも完全に一致する。
「女教皇」+「女帝」のセット的図像として注目すべきは、江口之隆先生も指摘しておられるいわゆる「聖アンナ三体像」。この場合女教皇はマリアの母アンナと見る。画像1枚目は15世紀末の例。レオナルドの有名な絵(2枚目)もこのパターンに属する。
伊ピエモンテ州の教会にある西暦1500年前後の「エマオへの旅」と「エマオの晩餐」図。「愚者」的な前者に引き続き後者でもキリストが巡礼帽を被っているため、「手品師」らしさが増している。デステ家のタロッキと古いボローニャ版の画像も参考に。
着想メモ。マルセイユ版四枚組の「運命組」。人物札3枚を中世ヨーロッパのいわゆる三身分に見立てて手品師=商人・職人(働く者)/戦車=貴族・騎士(戦う者)/隠者=修道士・聖職者(祈る者)とも取れるというアイデアは前にも記した。つづく。
つづき。番号的に中盤にあたる次の3枚は共通して美徳札。まずは器楽を司るエウテルペ=「節制」。アトリビュートが2本のアウロス(笛)。これを「節制」の持物に準える。特に添付画像は雰囲気的にも「節制」を彷彿。つづく。
つづき。さて先の時祷書の図、ヨハネに寄り添っている2頭の獣は恐らく雌雄のライオンなのであろう。ヨハネは長じてその荒々しい声を獅子に例えられている。少々気になるのが雌の方。妙にマルセイユ版「愚者」の動物に似ている。偶然だろうが。つづく。
未明ツイートの補足画像。火星神アレス/マルスの図として、ヤーコプ・マータム作(図案は師匠ホルツィウスによる)『雲の上のマルス』(1600年頃)。ミケランジェロ的な男性美。つづく。
つづき。持論だが「悪魔」札のルーツにはクピドーもあると考えている。松明=炎で情欲を燃え立たせ、鉤爪で獲物を捕らえて離さないという悪徳的解釈も。参考画像にマショー『果樹園物語』挿画他とアッシジの聖フランチェスコ教会のアモール図。つづく。