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夢然堂さんのイラストまとめ


古典タロット愛好家。『ユリイカ タロットの世界』(青土社)では「『マルセイユのタロット』史 概説」と「日本におけるタロットの受容史」を、『アルケミスト双書 タロットの美術史』シリーズ(創元社)では「マルセイユ版タロットの世界」を担当。その他、国内外の協力作品や企画多々。第4回国際タロット賞選考委員。福岡県在住。
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つづき。さて先の時祷書の図、ヨハネに寄り添っている2頭の獣は恐らく雌雄のライオンなのであろう。ヨハネは長じてその荒々しい声を獅子に例えられている。少々気になるのが雌の方。妙にマルセイユ版「愚者」の動物に似ている。偶然だろうが。つづく。

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未明ツイートの補足画像。火星神アレス/マルスの図として、ヤーコプ・マータム作(図案は師匠ホルツィウスによる)『雲の上のマルス』(1600年頃)。ミケランジェロ的な男性美。つづく。

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つづき。持論だが「悪魔」札のルーツにはクピドーもあると考えている。松明=炎で情欲を燃え立たせ、鉤爪で獲物を捕らえて離さないという悪徳的解釈も。参考画像にマショー『果樹園物語』挿画他とアッシジの聖フランチェスコ教会のアモール図。つづく。

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レオノーラ・キャリントンの作品『タロットのマハ』。1965年作。

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つづき。ミンキアーテ版の同札(画像1)は特異なデザインだが、ポール・ヒューソン氏らが指摘するようにキリストの冥府下りにおける辺獄(リンボー)図か。画像2&3は『ベリー公の時禱書』とユベール・カイヨーのヴァランシエンヌでの受難劇舞台図。

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2025-01-05

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さてマルセイユ版だが、全切札中まともな樹木は「星」にしか描かれていない。
以上「星」の鳥=ペリカン説を試みたが、黙示録の鷲など別な見方も多々有り得る。思うに不明瞭な描かれ方は一種意図的な部分もあり、タロットの絵は本質的に多義的なのだ。

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つづき。画像はジュゼッペ・マリア・ミテッリ作のタロッキーノから「運命」「愛」「時間」。1660年代頃のボローニャ製。つまりはモンテヴェルディの『ウリッセの帰還』とは地理的にも時代的にも近い。ポネルの演出でも「愛」は最初目隠しあり。

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つづき。画像は16世紀に描かれた、フアン・デ・フランデスによる『ラザロの復活』。主要人物として大きく描かれる3人はタロットと共通。所蔵するプラド美術館は女性を姉のマルタの方としている。
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