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「・・・という話さ。」
「はー、世の中には変わった話もあるんですねえ。」
「そんなに気に入ったんなら、おみやげに包んであげるよ。」
「えっ、ホント!?
やったあー!」
妖精の残したとうもろこしのお菓子を村で売り出したところ、その豊かなコクのチーズ味はたちまち大評判となり、カールは大金持ちになったそうな。
とっぴんぱらりのぷう。
なんと、そこにいたのはとうもろこしの妖精でした。
自分の身から粒を取って、料理をしていたのです。
「カールさん、のぞいてしまいましたね・・
ここに、とうもろこしのお菓子とレシピを残しておきました。
うれしかった・・さようなら・・・」
最後の一粒となった妖精は、息をひきとりました。
「・・ひとつ、お願いを聞いていただけないでしょうか?
キッチンを使わせていただきたいのです。」
「そんなこと構わないよ、好きにしなさい。」
「ただ、料理中は決して・・のぞかないでほしいのです。」
「わかった。さあもう寝よう、おやすみ。」
こうしてカールは、高らかにいびきをかきました。
ドアを開けると雪の中にたたずんでいたのは、まるで鶴のように真っ白な肌の女性でした。
「それはお困りでしょう。
さあ、お入んなさい。」
「どうもありがとうございます・・・」
寒さにふるえていた女性を囲炉裏に当たらせ、カールはありったけのとうもろこし料理をふるまいました。
「そして、クエスト期間が終わると納品したライフピースの数に応じて、エミリーさまからごほうびがもらえるんだ。
もちろん、納品した収穫物の分だけお金がもらえるし、作った料理は自分で食べても誰かにふるまっても構わないんだ。」
「はー!
クエストって、とってもオトクな制度なんですねえ。」
「作物が育って決められた数が収穫できたら、委員会のノンさんに届ける。
すると今度はその作物を使ったレシピがもらえるから、それを見て料理をする。
ここまではいいね?」
「うん。」
「それじゃ、そろそろ説明を始めようか。
クエスト制度は、土壌保全委員会という組織が運営しているんだ。
クエストの内容が掲示されたら、まず委員会の窓口のマァヤちゃんに参加申し込みをする。
そうするとクエスト用の作物の種をもらえるから、それを自分の畑に撒いて、育てて、収穫する。」
「お邪魔しまーす。
はー、ほかの村やお家とはずいぶん雰囲気が違いますねえ。」
「ここは他の村からも離れているし、ぐるりを山に囲まれているせいで、昔から独特な風土のある村なんだよ。
さあ、上がった上がった。」
「はー、ようやく着いたぞ。
ここがカールおじさんの村かあ。」
「やあ、よく来たね。オラが村へようこそ。」
「おはようございます、カールおじさん。」
「朝早くから大変だっただろう?
まずはひと休みしようじゃないか。」