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本に向かって走り出す。「本の虫」というよりは「本の猪」。本のことばかり呟きます。 (noteで2022年1月1日から、隔日で書籍紹介。20時更新。⇨note.com/honnoinosisi555) 個別の連絡・依頼はDMの方でお願いします(ときどき、覗きます)。
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「日本の社会の多様性や、概括にはうまくはまらない要素を無視してはいけない。岡倉や小泉や禅の先生や民芸家のこしらえた日本、そして昭和十年代の日本の実業家や軍人のこしらえた日本の外に、私は本当の日本があると思う。」(ドナルド・キーン『碧い眼の太郎冠者』中公文庫、P34)

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6月5日は、詩人・西脇順三郎の命日。
「シムボルはさびしい
 言葉はシムボルだ
 言葉を使うと
 脳髄がシムボル色になつて
 永遠の方へかたむく
 シムボルのない季節にもどろう
 こわれたガラスのくもりで
 考えなければならない」
(那珂太郎編『西脇順三郎詩集』岩波書店、P324)

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「本を買うということは、その本を「未来に読む」というひとつの約束のようなものを買うことだった。借りてきた本には期限がある。そうなると、そこにあるはずの「未来」が、あまりに短くてがっかりしてしまう。一方、自分のものにした本には、限りない「未来」が含まれていた」(『金曜日の本』P71)

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「いじめをする人は何よりもいじめる相手に依存している。自分自身だけで満足できる(自足)ことを探す能力がなく、常に他人を必要とするわりに、他人に対して不自由なほど神経質である。」(津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』講談社文庫、P30)

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「元々、日本人はそれほど卵が好きだったわけではない。古代から中世にかけて、鶏卵を食べたらしい記録も見られるが、その数は多くない。逆に『日本霊異記』などの仏教説話では、卵を食べることによって、実に恐ろしい目に遭う話が目につく。」(『江戸 うまいもの歳時記』P217)

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「社会的評価とは、みんな無理にでも納得したいがために無数のブラックボックスをあえて覗き込まないようにしたすえの評価にすぎない。文学賞でもピアノコンクールでも応募者や審査員の顔ぶれによる偶然的要素はかならずつきまとう。」(中島義道『働くことがイヤな人のための本』新潮文庫、P46)

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「SNSを使ってしんどくなった時、念頭に置いておきたいのは、SNSの投稿は虚構(フィクション・つくりごと)だということです。これなら人に見せてもいいかな?と思えるようなごく薄い上澄みが漂っているようなものだと思ってみてもいいかもしれません。」(増田史『しんどい時の自分の守り方』P24)

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「誰でも、自分がこれこそ正しいと思い込んだものにしがみついてしまうのです。それは逆に言うと、誰のものであれ、人のものの見方や考え方というのは、絶対に確実なものではなく、多かれ少なかれ、偏りや誤りがあるということです。」(藤田正勝『はじめての哲学』岩波書店、P105)

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「性格を当人の内側にある血液型とか、リビドーとか、体格とかに関連づけようとするあらゆる企ては無意味である」「ほんとうの性格なるものが、彼の心のなかのどこか隠されたところにあって、彼をよく知るようになればなるほど、それがわかってくるといったものではない」『続 ものぐさ精神分析』P256

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「自由とは、
 「ほかでもない自分自身こそが
 自らを導いてくれる存在である」と
 気づくこと」
(ダイアン・ナッシュ:述、『プロテストってなに?』青幻舎、P9)

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