城西太一郎さんのイラストまとめ

『魔法少女事変』
幼い頃はヒーローに憧れていたものの、今はただの社畜である佐倉ひろみが、公園で化け物に襲われている子どもを助けようとしたことから物語が始まります。
割とツラめな社畜シーンとコメディの温度差が凄い。
常識人っぽいのに破天荒な親友で幼馴染みの同僚の言動が面白いです。

『運命の恋人は期限付き』
仕事に生き甲斐を感じており婚約を回避したいと考えていたフィオナが、令嬢の憧れの的でありながら女性嫌いな令息のジャイルズに出会ったことから物語が始まります。
物語冒頭にもチラッとだけみせていましたが、偽装婚約後もお互い受難が多そうな雰囲気で続き気になります。

『ハイパーインフレーション』（第3巻）
シリアスな展開が続く中、高度な頭脳戦やってるのに、場面が変わった途端唐突に思考力マイナスの頭脳戦に突入するのはズルい。
流れでフラペコがもう一人の主人公っぽくなったのと、グレシャムが成長を見守る師匠みたいな感じに締めたシーンが最高にシュール。

『くちべた食堂』
5年間入ろうと思いつつも入れなかったお客さんが、入って欲しいと思いつつも入って貰えなかった店員さんのいる定食屋に入ったことから物語が始まります。直接話すことは殆どないけど、心の声で何となく通じ合っている二人がとても良いです。たまにする、へにょっとした口が凄く好き。

『子供になった俺を妻がめちゃくちゃ愛でてくる～曜路と乙菜の夫婦生活～』
ある日、曜路が目を覚ますと自分が子供の身体になってしまっていたことから物語が始まります。中身は見た目だけはおねショタという謎の空気感がとても良いです。二人で子供の話をしてるのが凄まじくシュールで面白かった。

『占い師には花騎士の恋心が見えています』
他人の感情や未来が見える薬屋のシルルが、花の騎士と呼ばれているエクトルを助けたことから物語が始まります。
人に言えない秘密を隠し持ってきた二人が、深くかかわっていくことで、お互いに少しずつ、良い意味で興味を持って行く流れが凄く良かったです。

『アルバの少年と地獄の女王』
ある日、一家もろとも惨殺されたダンテが、目覚めると5人の悪魔に囲まれていたことから物語が始まります。
ダンテの一家の秘密や天使と悪魔のわだかまりなどの謎が見え隠れしているのが面白いです。
そして重い雰囲気なのにちょくちょくコメディが出てくるところが好き。

『からっぽのアイネ』
2年前に事故で幼馴染みのアイネが亡くなってた時からバイオリンを辞めてしまった吉識律の前に、「アイネ」と名乗る少女が現れたことから物語が始まります。
まだわからない謎は多いですが、主人公らが、失くしてしまった大事なモノを取り戻していく展開がなかなか熱いです。

『夜の名前を呼んで』（第2巻）
ミラとレイの出会いやレイの過去が、少し重めな話として描かれていますが、作品の表現の仕方やキャラの優しさが眩しく、暗い夜空に瞬く無数の星のような幻想的な広がりをしています。
人との繋がりや約束することが綺麗に描かれている、配達員との話が凄い好みでした。

『かけあうつきひ』（第2巻）
二人のコンビ名である「400倍」の由来が明かされるんですが、少し気恥ずかしさを感じるほど「青春」という雰囲気が全開しており、とても素晴らしいです。
最後の回の、浮気について一言申した後に陽の知り合いが出てくると、何かとマウント取ろうとする月が非常に可愛い。