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高校の廊下で同級生とすれ違う。今日も彼は仲間と笑いあっている。先日、思いがけずに告白された。リア充でカースト上位のあなたとは、私は絶対釣り合わない。そう呟いて断った。咄嗟に彼から視線を逸らす。もっと綺麗で弁が立ち、自分に自信が持てたらな。実はずっと惹かれてた、彼の顔が見られない。
「私じゃ不釣り合いだよ」。高校の同級生に告白し、拒まれた。確かに彼女は目立たない。僕と違いカースト上位とされてない。けれど飾らぬ美しさで、僕を魅了し続けた。美男美女の級友と中身の薄い話をしながら廊下を歩く。すれ違う彼女は視線を逸らした。リア充と呼ばれる僕は、本当は何も充ちてない。
「ママ大っ嫌い」。お片付けを指示した私に、5歳の息子が反抗した。言葉の強さに思わずたじろぐ。17歳の夏、今の夫とつきあい始め、父親に咎められた。パパ大っ嫌い。私の言葉に父は酷く寂しげだった。こんな思いをさせていたんだ……。今年はお盆に帰れなかった。無性に声が聴きたくて、電話を握る。
大学生のお兄ちゃんが帰省した。実家では話しづらく、街へと誘う。私、高校に気になる人ができたんだ。創作だけかと思ってたけど、現実でも好きみたい。「いいんじゃない? 親が何と言おうと妹のお前を応援する」。兄の言葉に涙ぐみ、夏休みあけの告白を心に決める。大好きなんだ、同級生の女の子が。
2人でいるのが楽しかった。高校の文芸部の同級生。部室で百合の漫画を読み、アニメの話で盛り上がる。夏休み、街で偶然、男子と寄り添う彼女を見かけた。そっか、百合は単なる趣味なんだね。買ったばかりの便箋を、ゴミ箱に投げ捨てる。恋文はもう書けない。私はね、ただの趣味じゃなかったんだ……。
高校の同級生に想われてる。彼はいいヤツだけど、一つ大きな短所がある。恋人がほしいのだろう。私じゃなく、片想いを告げられた後輩に頷こうと考えてる。それ、後輩に不誠実だと思うんだ。そこさえ変われば私は君の好意に応じられる。誠実な君を感じさせて。私には人の心を読み取れる特別な力がある。
相手が僕をどう感じているか、色でわかる力がある。片想いしてる高校の同級生は黒、僕を好きな後輩は赤だ。恋人がほしいから、後輩に頷こうかと考えて、思い留まる。それは酷くよこしまで、後輩に不誠実だ。僕は心を入れ替える。「何真剣な顔してるの?」。振り向くと同級生。黒が薄紅色に変わってた。
「夏休みにきっかけ作れば?」。高2の1学期の終業式、恋愛慣れしたイケメン男子に助言をもらう。最近幼なじみを意識している。きっかけか。恒例の「宿題写させて」以外に思いつかない。話せば毎回憎まれ口。実は嫌われてるかもしれないな……。男友達に励まされる私のことを、またアイツが睨んでる。
深夜、彼からLINEで電話があった。高校の同級生。私とデートし帰宅が遅れ、親子喧嘩になったらしい。「初めて親父を組み伏せた」。勝ったのに涙声。親の老いを感じたんだね。でもさ、男の子はいつかお父さんを乗り越える。遠い未来、君はきっと逆の立場を経験するよ。私はその時、君をもう一度慰める。