掌編小説(140字)@単行本『ぼくと初音の夏休み』『ごめん。私、頑張れなかった。』発売さんのプロフィール画像

掌編小説(140字)@単行本『ぼくと初音の夏休み』『ごめん。私、頑張れなかった。』発売さんのイラストまとめ


本業は別分野の物書きです。140字小説集『ごめん。私、頑張れなかった。』(リベラル社)、長編『ぼくと初音の夏休み』(扶桑社)。リンクは固定ツイートご参照。原案の縦読み漫画(studio.booklista.co.jp/series/b88a988…)も配信中。
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「シミュレーションをしてみたい」。幼なじみがまた奇矯なことを言い出した。気になる男子がいるらしい。「私、デート経験なくってさ」。買い物に遊園地、洒落たカフェ。彼女に1日振り回される。別れ際、要領つかめたか、と尋ねると、彼女ははにかみ囁いた。「こんなに楽しいんなら、あなたがいいや」

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学校帰り、サンタから何がほしいか尋ねられた。小中高と同じ学校の女友達。「スマホとゲームと可愛い彼女」。そう答えた僕に「一つ叶うよ」と微笑んだ。長く一緒にいすぎて、彼女への好意の輪郭は曖昧だ。思い切って手を握ると、ぎゅっと握り返される。よし決めた。聖夜、「可愛い彼女」を受け取ろう。

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男って本当に馬鹿だ。不慣れを装うと、今夜の男も興奮気味に私を抱いた。もう何人目だろう。半年前、彼の浮気が発覚し、5年続いた恋は終わった。相手はうぶな短大生。以来、私は夜の街で男たちへの復讐を企てる。でも、本当は気づいている。こんなことでは心の隙間は埋まらない。私って本当に馬鹿だ。

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幼なじみに彼氏ができた。学校からの帰り道、「2人で初めて旅行した」と打ち明けられる。通り雨に襲われて、僕らは陸橋の下に身を潜めた。上着を脱いだシャツ越しに、濡れた彼女の下着が透ける。思わぬ嫉妬に動揺し、その背をタオルで覆い隠した。「ありがとう」。屈託のない彼女の笑顔を見られない。

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弾みで同級生と一夜を過ごした。忘我で達した恍惚感。過去に知っていたのは元彼1人。なじめずにしばしば拒み、好きな気持ちも薄れていった。なのに今、体を重ねて想いが募る。この先に未来は拓けているのだろうか。逡巡しながら抱かれるつもりで再び訪ねる。「よく来たね」。笑顔の彼女が私を迎えた。

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またノーコピーライトガールさんの傑作!😳
今日はあらかじめ全体がわかるようにスクショしました😊
リンクはツリーに貼っておきます!❤️

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先ほどの投稿、ちょっと伝わりにくなったので、再投稿します。ノーコピーライトガールさんの新作、こんな感じに見えます!😳❤️

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「男色かも、って噂がたった」。彼がいじけて呟いた。端正な面立ちなのに、女子の告白断りまくれば、高校でそんな話も出るだろう。応じてみればと切り返すと「ベタ惚れだって知ってるくせに」と睨まれた。ごめんね、今はまだ2人の秘密にしておいて。涙ぐんだ私を抱き締め彼が囁く。「先生、大丈夫?」

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2024-11-16

昼休み1人ラノベを読んでると、彼女に本を取り上げられた。2年連続同級生。時々視線があうけれど、ほぼ会話はしたことない。「あのね、君を好きな幼なじみの美少女なんているはずないの」。ぼっちで陰キャ。妄想なんだし勝手だろ、と言い返す。ため息ついて彼女は言った。「私ぐらいで妥協しない?」

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