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我が儘な彼女に振り回され、幼なじみが弱ってる。久々に2人で帰る道すがら、無理に明るく振る舞う彼に「私の前だぞ。泣けばいいよ」と言い聞かせた。私にもたれ、嗚咽しながら「お前が恋人だったらな」と彼が言う。優しくハグし、私は囁く。「それで失恋したら泣けないよ。今はまだ大事にとっときな」
部活を終えた帰り道、くしゅんとくしゃみが出た。「風邪?」。先輩が私を見る。平気ですと笑みを返すと、厚手のパーカーを差し出された。「いいから着て帰れ」。小さく頷き、頭と両手をくぐらせる。その時私は気づいてしまう。部活が一緒の親友と、同じシャンプーの残り香に。この片思いは終わらない。