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サッカー部の先輩宅に遊びに行く。先輩の妹も女友達を招いてた。「お前ら高校同じで同い年。仲良くしろよ」と笑われる。以来僕らは3人組だ。先輩は卒業し、それでも僕らは家に集う。「本当に仲いいな。どっちかとつきあえよ」。2人は友だち、妹さんは口実でもあるんです。片想いの先輩と会うための。
彼女と彼とは高2で仲良くなった。彼は2歳上の私の兄の後輩だった。ある時、彼女が彼を好きだと気づく。「告ろうと思ってるんだ」と囁く彼女が、俯く私に驚いた。「ひょっとして、あなたも彼を……?」。違うよ。笑顔を作り、胸で泣く。叶わないならせめて3人一緒を願ってた。私の志向は同性なんだ。
4回目の告白でやっと彼とつきあえた。あの時、余命1年なの、と私は言った。1年後、見透かしていたように「生きてるね。ずっと元気でいろよ」と笑われる。病気を持ち出しずるかった、と今では思う。結果的に嘘もついた。デートを終えてベッドに伏せる。新薬はあとどれだけ死期をのばしてくれるかな。
4度目の告白で「実は余命1年なの」と彼女は言った。そこまでしてつきあいたいと思うんだ、と健気に感じ、僕は折れる。今日で交際1年だけど、生きてるね。「ああ……治療のかいあって」と気まずそうに微笑まれた。いつまでも元気でな。好きなのに、告られ3回拒んだ理由。僕が余命2年だからなんだ。
少女漫画を見つかり幼なじみに呆れられる。「もう成人だろ。先日うちで初めて酒飲んで、いい気分で寝てたじゃん」。女子はいくつになっても乙女なの! 「異性はみんなドン引きだ」。何で? 「処女臭くて」。……いいよ、みんなに引かれても。あの夜から処女じゃないって知ってる君に引かれなければ。
「またラノベ?」。同じ20歳の幼なじみに呆れられる。「どこにいるのよ、君だけ好きな美少女なんて」。わかんねえぞ。この前、初めて酔ったお前だって、潤んだ瞳で俺を見てたろ? 「……そういう妄想、ドン引きされるよ」。何で? 「童貞臭くて」。いいよ。お前が一番知ってんじゃん、間違いだって。