さつまさんのイラストまとめ

2022年5月のオススメ新刊漫画その1
ハイパーインフレーション(4)/住吉九
空っぽの少女と虹のかけら(1)/紀ノ目
断腸亭にちじょう(1)/ガンプ
これ描いて死ね(1)/とよ田みのる
#新刊会202205

『上野さんは不器用(9)(10)（完）』読んだ。ヘンテコ超科学道具で意中の男子を誘惑するも空回りする女子を描くコメディ。個性豊かな可愛らしいキャラクタや独特の言語センス、ワチャワチャしたコメディの雰囲気などオンリーワンの魅力溢れる作品だった。作者の次回作にも期待したい。すごくオススメ。

『自転車屋さんの高橋くん(5)』読んだ。頼みごとを断れない会社員女性とヤンキーっぽい自転車屋の男性との恋愛を描いた物語。複雑な家庭事情をハードに描きつつ、それを主人公二人が乗り越えながら絆を深めていく様子にはほっこりさせられる。主人公達の人間的な魅力がしっかり描けている。オススメ。

『ガールクラッシュ(2)』読んだ。完璧で隙のないかっこいい人を目指す少女がK-POPアイドルオーディションに挑む物語。告白をトリガーに主人公が自分の生き方に対するモチベーションを見つめ直す展開が強い。2巻時点でこの段階までスピーディにストーリーを進めたのも素晴らしい。すごくオススメ。

『ブルーピリオド(12)』読んだ。高校2年時に絵を描く楽しさに目覚めた少年が芸術に打ち込む物語。抑圧され不安にかられていた主人公が周囲の人々に影響されてストレスから解放される展開は心地よい。ただ、メインストーリーが芸大批判の方向に進んで欲しくはないが今後どうなっていくか。オススメ。

『恋をふたさじ(2)』読んだ。祖母のカフェを継いだ料理人女性とそこで働く女性恐怖症の男性との関係を描く物語。恋愛下手人間関係下手な二人がゆっくりとお互いを認め合いながら歩み寄っていくストーリーには素朴な魅力はあるものの、作品全体としてはちょっと刺激が足りない印象。

『隣のお姉さんが好き(1)』読んだ。中学二年生の男子と彼が好意を寄せる女子高生との交流を描く片想いラブコメ。主人公とヒロインの視座や見ている物の違いがしっかりと描写されており、片想いの描き方として丁寧かつ残酷。純粋無垢な少年の盲目な初恋という面でも解像度が高い。すごくオススメ。

『メイドのエミリーは今日も笑わない』読んだ。無表情な敏腕メイドと彼女に好意を寄せる雇い主の子供との関係を描いた作品。ドラマティックなシチュエーションの作り方などに身分差恋愛物としての拘りを感じる。世間知らずの貴族である主人公が自らの意志で自立していくストーリー構成も良い。

『これ描いて死ね(1)』読んだ。漫画を読むのが大好きな少女が憧れの作家との出会いをきっかけに漫画創作に目覚める物語。とよ田先生の漫画への真摯な姿勢が本作の題材とかっちり噛み合っている。高校部活という舞台もストレートな作風に合っていて青春物として素晴らしい出来栄え。すごくオススメ。

『生き残った６人によると(3)』読んだ。ゾンビパニックで孤立したショッピングモールに立てこもる人々の恋愛劇を描く物語。空間を広く使った戦闘シーンは躍動感があってスリリング。育まれるキャラクタ同士の関係性や交錯する各人の思惑も不安定な状況下でどう転ぶかわからないスリルがある。