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アライナーは頬舌側的に固定してしまうだけでなく、垂直的にも咬合を持ち上げて、そのまま咬合を変えてしまうので、患者さんの身体が持っている咬合力なども阻害します。つまり体に自然な状態からは程遠い状態になり、さらに咬合を変えるという、非生理的な状態が長期にわたって継続されます。
裏を返すと、患者さんの身体が決める歯の位置を、邪魔するような矯正治療はしてはいけないということにもなります。その点から考えると、アライナーの矯正治療は間違っていることがよくわかります。まして成長期のお子様の場合、顎自体も成長拡大しますので、その自然な成長も阻害されます。ダメですね
歯の位置はバクシネーターメカニズムで決定されます。これを掘り下げると、つまり歯の位置というのは人によって違うし、同じ人でも年齢やその他の条件で変わってくるということです。そしてここに矯正治療の重要なポイントがあります。それは歯の位置を決めるのは患者さん自身の身体だということです。
歯の位置は内側からは舌で押され、外側からは頬、唇で押されています。その力のバランスが中立になったところに歯が留まります。これをバクシネーターメカニズムと言います。力が中立になっているエリアを筋圧中立帯といいます。つまり頬、唇、舌の機能が歯の位置に強く影響するということなのです。
日本人は①②③の要素全てが、他人種に比べて不利です。歯槽骨の増骨術も増えづらいです。治療で一発逆転がしにくい人種だからこそ、日本人に大切なのは予防なのです。要するに日本人にあわない治療なら下手にいじらないほうがマシなのです。マウスピース矯正がその筆頭例です。
東洋人の中でも日本人の場合は特に、①の奥行きが浅いです。昔の日本人は②の幅がわりと大きめで何とか耐えていたのですが、世代を経るごとに②の幅が狭くなってきています。③の歯槽骨幅は薄くて華奢です。歯根が短いです。顔面の筋肉は弱いです。ハッキリ言って全て不利です。
白人系は②の幅はわりと狭めですが、①の奥行きが非常に深いです。顔の形や鼻の高さをみるとわかりますよね。③の歯槽骨はしっかりとしていて、厚みもあります。歯根は非常に長いです。顔面の筋肉は強いです。
アライナー矯正を見ていると、ロボコップという映画を思い出します。半分人間であるロボコップに対抗するのはED-209というロボット。このED-209は実際に使ってみたら、誤作動だらけ。アップデートしても階段が降りられない。。。もっとちゃんと研究を重ねてから世に出さないと、国民が犠牲になります。
日本人がアライナーをやると一定の確率でオープンバイトになります。状態が悪いとワイヤーを使っても再治療ができない場合もあります。要するにアライナーでやってみてダメならワイヤーでやり直すという理論は、無理なことがあるので危険だということです。オープンバイトにもいろいろ種類があります。