//=time() ?>
マルセイユ版「運命の輪」、脇道から戻って「正道」のネタも。画像は1706年のアルマナ(暦書)から、慈善宝くじの抽選会場図。公営宝くじは例の太陽王時代に盛んになったもので、回転式抽選機にはまさしく”la Grande Roüe de Fortune”との説明書きが。回すのは純真無垢な子供が担当している。つづく。
つづき。シュヴァレ=ド=リュビッチについてはホドロフスキーの『タロットの宇宙』にも言及がある。またこのデッキについては、以前グリア女史のブログでも紹介されていた。以下参照。
https://t.co/ciBR45NH0y https://t.co/96TN456ama
メモ。悪魔主義をテーマとするユイスマンスの小説『彼方』海外版の表紙に見られるタロットの「悪魔」札。「吊るされた男」札は作中に言及があることからのチョイスと思われる。
余談。先の「煙突掃除屋」図の作者ミシェル・ラーヌはタロットと無縁という訳でもない。ベルギー版タロットの特徴である切札第2番「スペイン人」のデザインの基は彼の作品(画像1枚目)と言われる。画像2枚目はベルギー版のプロトタイプ的な仏ルーアンのド=オトー版。
ロバート・プレイス氏の新作日本風ルノルマンカード、新たに公開された14番キツネのカード。鍵を咥えた伏見稲荷の白狐さん。
https://t.co/m5TtoEhxch
ついでに英雄アキレウス絡みでもう一ネタ。『イーリアス』の有名な場面、親友の仇である敵将ヘクトールを曳き回すアキレウスの図=吊るされた男+戦車。ルーベンスの本拠地と同じフランドル地方出身のヴィクトール・ヤンセンス原案による、1700年頃製作の版画。
今朝のツイートの補足。宰相マザランが幼いルイ14世の教育のため『変身物語』を基に作らせた神話カードから、「イアソン」「ユピテルとガニメデ」の2枚。つづく2枚は少し後に作られたフランス式ミンキアーテから人生四区分札の「成年期」と五感札の「触覚」。明らかな影響が見て取れる。
「時間」つながりで。昨日のマルセイユ版「恋人」札に見られる「愛」「運」「死」の三要素に関する補足画像。ルーベンスあるいは弟子のヤン・ファン・デン・ヘッケ画『ヘラクレスの選択』図。快楽のウェヌスに愛の神クピドーが与するのに対し、時の翁(≒死)は美徳のミネルウァに与している。つづく。