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夢然堂さんのイラストまとめ


古典タロット愛好家。『ユリイカ タロットの世界』(青土社)では「『マルセイユのタロット』史 概説」と「日本におけるタロットの受容史」を、『アルケミスト双書 タロットの美術史』シリーズ(創元社)では「マルセイユ版タロットの世界」を担当。その他、国内外の協力作品や企画多々。第4回国際タロット賞選考委員。福岡県在住。
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さっきのタペストリーからもう一場面。五感を表す五頭立て馬車に乗る美徳「深慮」。馭者を務めるのは「理性」。

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ついでに再掲。アンドレ・ブルトンの肉筆によるタロットメモと、レオノーラ・キャリントン作『タロットのマハ』。

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ちょっと面白い四大元素図像発見。15世紀フランスのバルトロマエウス・アングリクス『物性論』写本にあるもの。黄=空気/赤=火/青=水/緑=地といった色彩照応や空間的配置の仕方が近代魔術のそれと同じ。

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「愛」と「運命」と「死」の三つ巴3種。15世紀の『盲目の舞踏』写本、16世紀のティツィアーノの絵画、17世紀のモンテヴェルディの歌劇『ウリッセの帰還』。(最後の分の「死」は代わりに「時の翁」だが。)

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先のツイートの参考画像。全て17世紀のもの。

火=聖マルコ=獅子=剣
風=聖ヨハネ=鷲=杯
水=聖マタイ=人間=銭
地=聖ルカ=牡牛=棒

四大と四福音記者・四聖獣との照応はアグリッパによる。

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さっきのつづきで、火星・木星・土星。マルスとユピテルはもう少し区別付けられんかったのかと言いたくなるが、この辺はタロットの「皇帝」札の扱いにも絡んでくるポイント。

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何だか劇画タッチでカッコイイ、16世紀半ば頃のイタリアの七惑星図像。太陽・金星・水星・月。

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2025-01-07

つづき。改めてニコラス・ルーベンスの肖像とマドニエ版「太陽」札。後者の少年は前掲のパヤン版のようなタイプ I の系統とはまるで風貌が違っており、ルーベンスの絵により近いタッチ。参考にもう一枚、ルーベンスによる長男アルベルトの肖像も。

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つづき。この「太陽」札の少年らの首に見られる赤い環はマルセイユ版2種のうちマドニエ版を嚆矢とする「タイプ II 」の大きな特徴であり、より古い「タイプ I 」のデッキでは赤く彩色されない。例としてジャン=ピエール・パヤン版を。つづく

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