赫刃から、ハークさんに伴われてリィナが降りてくる。
転びそうになりながら必死にこちらに駆けてきた彼女を、しっかりと抱きとめる。
勝ち取った温もりを、確かめるように――
(続)

0 15

"……やってくれたな"
クルストさんの呆れたような声が聞こえる。どうやら、たまらず通信を開いたらしい。
「……絶対にリィナを手に入れるって、決めましたから。形振りなんて構っていられませんよ」
(続)

0 11

「ぐッ、馬鹿な……私が、ただで墜とされるとでも思ったのかッ?!」
どうにか墜落直前にバリアが回復したが、大地に叩き付けられた衝撃で機体の各所が悲鳴を上げる。
「バリアシールド、左側安定翼脱落。ガトリング及びバックラー喪失、背部大型ブースターに腰部バーニア損傷……」
(続)

1 15

「蒼鎗が人型のままあのスピードと安定性を得ているのは、バリアで機体を覆っているからさ。
つまり全速の時にバリアを乱してやれば、あの機体は安定を失う」
「だからアルト+を飛ばそうってワケ?」
「だがバランスを崩すのはこちらも同じだ。それに――」
(続)

0 14

「っつーわけで。蒼いのに勝つ方法ないっスか」
「いや何が『というわけ』なのかさっぱりわからないんだけど」
「すいません、司令。実は――」
(続)

0 12

「魔女殿、イヴェリア ……それにマクシミリアン卿とクウラ卿 も。
この度は、私達兄妹へのお気遣い、本当にありがとうございました。
あの後、二人で話し合いまして……私はリィナを連合に――トライ・ヘッドに委ねることに、決めました」

0 16

、近日、公開予定ッ!

自分の答えなんて、最初から決まっている――ッ!

※ユーザーイベントではありません
※本ストーリーのタイミングは、火山惑星戦開始前となります

0 12

から1週間ほどしたある日、トライ・ヘッドのホームに、意外な人物が訪れる。

「今から3日後、我々はリィナと共に、このポイントにいる」

「あの方は……リィナ様の幸せを、心から願っておられる方なのだ」

(続)

0 13

「……済まない」
そこまで聞いて、兄さんが顔を蒼白にして頭を下げる。
「き、気にしないでッ!?現に今、こうやって無事なんだから。ねッ?!」
「いや無理だろうッ?!」
「……うん、ごめんなさい」
確かにこの内容で気に病むなという方が難しい。
(続)

0 7

『リィナ、私だ。入っても、良いか?』
「兄さん?どうぞ。……えっと。何か、ご用?それに、その書類は……?」
「あぁ、こちらはまだいい。……落とし物を、届けに来た」
「おとしもの?……ッ?!」
数枚の紙と並べて机の上に置かれたパスケースを見て、息を吞む。(続)

0 12

「……」
割り当てられた部屋を出て、リィナの部屋を目指す。
だが、その足取りは重い。
答えは見えた。だが、だからこそ"その先"に躊躇を覚えてしまう。
「こんなにも臆病者だったのか、私は……」
足を止め、溜息を漏らす。
(続)

0 6

リィナが、目を覚ました。
あの子はトライ・ヘッドに拾われてから今まで、記憶を失っていたのだという。
急速な記憶の回復に際し、情報の整理と負担の軽減のために意識を閉じていたのが丸一日に及ぶ眠りの原因ではないか――
事情を聴いたロシリア殿の、それが結論だった。
(続)

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「此方特務部隊ZOO“献身鯨”、要請により“支援”に入ります!」
「洞察さんと優雅さんがいるなら、尚更支援しないと!……今回は砲でなくチェーンソーで道を開きますよッ!」 https://t.co/LUwCQpTXJb

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「ひとまず、離脱はしたものの……どうしたものですか」
「クルスト様、その……」
「……先程眠ってしまって、まだ目を覚まさん。呼吸は安定しているようだが、全く起きる気配がない。
いずれにせよ、この状態で戦闘は不可能だ。どうすればいい。どうすれば……ッ!」

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GT「隊長、よろしかったので?」

『違和感なく救援に向かえるのは、我らの機体が適任です
制空権確保後、速やかに離脱…速さの勝負になりますよ…!!』(ルーズランス卿…。どの星も自由に行き来するというのは、難しい事、ですね…!!) https://t.co/aMdHSgc5yt

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~バイロン軍基地医務室~
「目を、覚ましたと聞いてな。見舞いに来た。具合は、どうだ?」
「ここのスタッフは優秀ですし、良い設備も揃っています。今はこの有様ですが、跡すらほぼ残らぬと」
「そうか。本当に、良かった……私などのために、お前が傷付く、ましてや命を失うなど――」(続)

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